楽天モバイルは月々の料金がauに比べ格段に安くなります。
ポイントで支払いができるため節約効果が高く、乗り換えを検討している方も多いのではないでしょうか。
ただ乗り換えとなると、手続きや解除料など不安なこともあるかと思います。
auから楽天モバイルに乗り換えるベストな手順や解除料、メリットと注意点を徹底的に解説します。
auから楽天モバイルに乗り換える手順
楽天モバイルの申し込み自体は公式サイトから数分で完了しますが、申し込む前に解除料や端末代の確認など、事前の準備が大切です。
auから楽天モバイルに乗り換える手順は以下のようになります。
-
STEP1解除料・端末代の残りを確認する
-
STEP2残りのポイントをどうするか考えておく
-
STEP2現在のキャンペーンをチェックする
-
STEP2端末をそのまま使う人はSIMロック解除をする
-
STEP3番号を変えずに乗り換える人はMNP予約番号を取得する
-
STEP3必要な書類を準備する
-
STEP4公式サイトから申し込む
-
STEP5届いたら初期設定をする
1つずつ具体的に見ていきましょう。
まずは解除料・端末代の残りを確認する
乗り換える前に必ず、解除料と残りの端末代金の確認をしましょう。
確認をしておかないと、後から思った以上に高額の請求が来てしまう可能性もあります。
旧プランの2年契約の人は解除料が高額
解除料の金額は現在どのプランに入っているかで異なり、「2年契約」「2年契約N」に入っている人は、更新月を含む3ヶ月間を除き解除料かかかります。
2年契約 | 2年契約N | |
---|---|---|
内容 | 基本料金から1,650円(税込)値引き | 基本料金から187円(税込)値引き |
更新期間 | 満了月を含む3ヶ月間 | 満了月を含む3ヶ月間 |
解除料 | 10,450円(税込) | 1,100円(税込) |
備考 | 2019年12月25日で新規受付終了 | 現在提供中 |
特に旧プランの「2年契約」の人は、解除料が10,450円(税込)とかなり高額なので注意してください。
更新月を待っても良いですが、乗り換え前に「2年契約N」または解除料のかからないプランに変更することで、負担を軽くすることが可能です。
解除料のかからないプランは以下のものがあります。
- 使い放題MAX 5G ALL STARパック
- 使い放題MAX 5G テレビパック
- 使い放題MAX 5G Netflixパック(P)
- 使い放題MAX 5G with Amazonプライム
- 使い放題MAX 5G
- 使い放題MAX 4G テレビパック
- 使い放題MAX 4G Netflixパック(P)
- 使い放題MAX 4G
現在入っているプランはMy au・ショップで調べられます。
以前の「2年契約」に加入している人で更新月ではない人は、プラン変更後に乗り換えをおすすめします。
毎月割の人は端末代の残債に注意
端末を分割で購入した人は、残債がいくら残っているかも確認しておきましょう。
残債が残っていても乗り換えは可能で、残った分割金は一括で支払うか、分割でそのままし支払いを続けることも可能です。
ただし旧プランの「毎月割」に加入している人は要注意です。
毎月割は端末購入代金の一部を、基本料金から割引されるサービスです。
2019年9月30日に提供が終了していますが、それ以前に加入した人はサービスが継続されています。
月々の負担が軽くなる反面、解約すると毎月割の適用がなくなるため、割高感を感じることがあります。
毎月割に加入している人は、解約後の支払額を特にしっかりと確認しましょう。
残りのポイントをどうするか考えておく
auの利用で現在貯まっているポイントをどうするかも考えておきましょう。
auで貯まるPontaポイントはau解約後も使えるため、解約前に無理に使い切る必要はありません。
解約後もau IDを持ち続けることが可能で、貯まったポイントはローソンなど様々なお店えます。
ただしPontaポイントには有効期限があり、最終利用日・加算日より1年経つと消滅してしまいます。
「auをやめたら絶対にPontaは使わない」という人は早めに使い切っておく方が損しません。
現在のキャンペーンをチェックする
楽天モバイルでは、ほぼ常にたくさんのキャンペーンを行っています。
乗り換えで大量のポイントゲットや、対象の端末がポイント還元により実質0円~購入できるなど、お得なものがとても多くあります。
中にはエントリーが必要なものもあり、知らずに乗り換えてしまうともったいないです。
現在のキャンペーンは上記の公式サイトからチェックできます。
取りこぼしが無いよう、乗り換え前にしっかり確認がおすすめです。
端末をそのまま使う人はSIMロック解除をする
auで使っていた端末をそのまま楽天モバイルで使う場合、SIMロック解除が必要です。
SIMロックとは、auで販売された端末をauでしか使えなくする設定のことです。
解除するためには以下の条件があります。
- 2015年4月23日以降に販売されたSIMロック解除機能対応の機種
- ネットワーク利用制限がかかっていない
- 一括購入した、または割賦購入後100日以上経っている
なお2021年10月以降に発売された端末は、SIMロックがかかっていないため解除は不要です。
SIMロック解除はMY auまたはauショップで解除できます。
上記の出典リンクへアクセスし、しばらく下に行ったところの「SIMロック解除のお手続き(MY au)」というリンクより解除可能です。
ネットからSIMロック解除をすれば手数料は無料ですが、ショップに行って解除すると手数料が3,300円(税込)かかります。
乗り換えの費用を抑えるためにも、ネットで解除を行うようにしてください。
番号を変えずに乗り換える人はMNP予約番号を取得する
今使っている電話番号をそのまま楽天モバイルで使いたい人は、MNP予約番号を取得します。
MNP予約番号の有効期限は15日間ですが、楽天モバイルの公式サイトから申し込む場合は、有効期限が7日以上残っているMNP予約番号が必要になります。
予約番号を取得したら、できるだけ早めの乗り換えをしましょう。
楽天モバイルの店舗で申し込む場合は、有効期限が7日より少なくても申し込み可能です。
auでは2021年4月より、MNP転出にかかる手数料3,300円(税込)が廃止され、無料で転出が可能になりました。
MNP予約番号を取得し乗り換えた人は、回線切替が完了した時点で自動切り替えとなります。
後日ショップに解約しに行く必要はありません。
MNP予約番号の取得方法は以下のものがあります。
MY auで取得する
スマホからMY auにログインし、以下の順番で操作すれば取得できます。
My au TOP→「スマートフォン・携帯電話」→「ご契約内容/手続き」→「お問い合わせ/お手続き」→「MNPご予約」
MNP予約番号はSMSで直接送られてきます。
電話をかけたりショップに行ったりする手間がなく、時間もかからないため一番おすすめの方法です。
電話で取得する
以下の番号に電話をかけて、予約番号を取得します。
0077-75470(通話料無料)
au携帯・一般電話共通
受付時間:9:00~20:00
電話は契約者本人がかける必要があり、音声ガイダンスに従い操作し、オペレーターと話して取得します。
引き止めるためのキャンペーンの提案を受ける場合もありますが、「もう決まったのですみません」と丁寧にはっきり断りましょう。
解約に関する説明があった後、予約番号が発行されるので控えておきます。
ショップで取得する
契約者本人がショップに直接行って、MNP予約番号を発行します。
免許証や保険証など、本人確認の持参が必要です。
直接店員さんに対応してもらえるため安心できる反面、予約が必要、待ち時間があると言った注意点もあります。
早く発行して欲しい人は、MY auか電話で取得がおすすめです。
必要な書類を準備する
申込みをする前に、必要な書類を準備しましょう。
楽天モバイルでは以下のものが本人確認書類として利用できます。
- 運転免許証
- 運転経歴証明書
- マイナンバーカード(個人番号カード)
- 精神障がい者保健福祉手帳
- 療育手帳
- 在留カード
- 特別永住者証明書
- 身体障がい者手帳+補助書類
- 健康保険証+補助書類
- 日本国パスポート+補助書類
- 住民基本台帳カード+補助書類
運転免許証やマイナンバーカードは一点のみで良いのですが、身体障がい者手帳・健康保険証・日本国パスポート・住民基本台帳カードは合わせて補助書類が必要になります。
補助書類の対象になるのは以下のものです。
- 公共料金の請求書・領収書
- 住民票
- 届出避難場所証明書
補助書類は発行から3ヶ月以内のものが対象となり、4ヶ月以上経ったものは使えないため注意してください。
公式サイトから申し込む
準備が整ったら公式サイトから申し込みです。
契約は、主に以下のような流れになります。
- 「新規/乗り換え(MNP)お申し込み」から申し込み
- プランを選ぶ(Rakuten UN-LIMIT VIを選択する)
- SIMの種類を選ぶ
- 端末を買う人は端末を選択する
- 契約者情報を入力する
- 本人確認書類のアップロード
- 電話番号を選ぶ、またはMNP予約番号を入力
- 支払い方法の登録
- 完了
最初に料金プラン選択画面になりますが、楽天モバイルでは料金プランがRakuten UN-LIMIT VIの1つのみとなっているため、迷うことはありません。
様々なオプリョンサービスをたくさん勧めてきますが、後からでも入れるので必要ないと思ったら入らなくて大丈夫です。
ただし端末保証だけは後から入ることができないので、保証をつけたい人は忘れずに選択しましょう。
番号を変えずに乗り換える人は、MNP予約番号を忘れずに入力します。
予約番号の入力を忘れると、新しく番号が発行されてしまい引き継ぐことができなくなります。
届いたら初期設定をする

登録後数日で、端末やSIMカードが送られて来るので、使えるように初期設定をします。
電話番号を新たに取得した人は、端末にSIMカードを差し込むと開通しますが、MNPで番号を引き継いだ人は開通設定が必要です。
- my 楽天モバイルにログイン
- 「お申込履歴」から、申し込んだ回線を選ぶ
- 「MNP転入する」をタップ
9:00~21:00に手続きをした人は当日30分から1時間で開通します。
21:00~9:00に行った場合は、翌日朝9:00開通となり、時間がかかるため注意してください。
スマホ画面上部に「Rakuten」「4G」と表示されれば開通が完了です。
開通テストとして「111」に電話をかけてみて、ガイダンスが流れれば開通しています。
APN設定を行う
APN設定はスマホでモバイル通信ができるようにする設定です。
楽天モバイルで端末を購入した場合、APN設定不要で使えるのですが、他社で購入して持ち込んだ場合などはAPN設定が必要です。
設定方法はiPhone・Androidなど端末の種類により違い、詳しく書かれたパンフレットが同梱されています。

パンフレットを見ながら設定をして、通信も使えるようになれば、乗り換えは無事完了です。
auから楽天モバイルに乗り換える時の注意点3つ
楽天モバイルに乗り換えは、手順通り行えば問題なくできます。
ですがauから楽天モバイルに乗り換える時、注意しておきたい点が3つほどあります。
以上の注意点を一つ一つ詳しく解説します。
家族間通話は無料ではなくなる
auでは「家族割」というサービスが有り、家族でauを持って「家族割」に入れば、家族間通話が無料で使えます。
楽天モバイルに乗り換えると、家族での通話は無料ではなくなるので注意してください。
楽天モバイルでは「Rakuten Link」というアプリがあり、「Rakuten Link」を使えば家族でも家族以外でも、相手が固定電話でも通話料無料で通話が可能です。
今まで家族で良く通話をしていた人は「Rakuten Link」を使ってかければ、通話料無料で電話ができます。
なお、家族からかけた時も無料ではなくなります。
楽天モバイルに乗り換えたことを知らずにたくさん電話をかけると、家族に高額の通話料が来てしまいます。
家族の方に、「楽天モバイルに乗り換えたから通話料は無料にならない」ことをしっかり伝えましょう。
キャリアメールが使えなくなる
auでは「@au.com/@ezweb.ne.jp」のau独自のメールアドレスが提供されていましたが、楽天モバイルに乗り換えたらauのメールアドレスは使えなくなります。
特にiPhoneの人は、AppleIDがそのままauのメールアドレスになっている場合が多いので注意してください。
楽天モバイルでもキャリアメールはあるのですが、Gmailを取得するほうがおすすめです。
Gmailはgoogleが提供するフリーメールで、無料ですがセキュリティもしっかりしています。
楽天モバイルに乗り換える前にGmailを取得して、AppleIDなど登録しているものを修正し、メールでやり取りしている人に伝えておくと良いでしょう。
乗り換え後にメールが使えなくて焦ることもありません。
Gmailなら次に携帯会社を変えた時も、アドレスを変更する必要がありません。
パートナー回線エリアでは通信制限あり
楽天モバイルの楽天回線エリアは急速に拡大していますが、地方などはまだ来ていない地域もあります。
楽天回線エリアではないエリアは、パートナー回線エリアと呼ばれるau回線です。
パートナー回線があるため、楽天回線エリア外でも使うことはできます。
注意点として、パートナー回線エリアでは5GBを超えると最大1Mbpsの速度制限がかかります。
最大1Mbpsは速度制限としてはそこそこ速い速度ではありますが、動画などをサクサク使うのは厳しいでしょう。
また、速度制限後に使った通信も、料金の対象になります。
楽天回線エリアは公式サイトから見られるので、自分の住んでいる地域をよく確認してみてください。
楽天モバイルに乗り換えるメリット5つ
楽天モバイルに乗り換える注意点を紹介しましたが、楽天モバイルはメリットもとても多い携帯会社です。
楽天モバイルのメリットを5つ紹介します。
月の携帯料金が最大4,000円以上安くなる
楽天モバイルの料金プランは「Rakuten UN-LIMIT VI」1つのみですが、使う通信量ごとに料金が段階的に変わるため、どんな人にも合うプランになっています。
通信量ごとの金額は、以下のようになります。
通信量 | 金額 |
---|---|
0GB~1GB | 0円 |
1GB~3GB | 1,078円(税込) |
3GB~20GB | 2,178円(税込) |
20GB以上 | 3,278円(税込) |
auから楽天モバイルに乗り換えるとどのくらい安くなるか、auの「使い放題MAX」と比較してみました。
auは家族割やスマートバリューで基本料金の値引きがあるため、auで値引きを最大限適用した料金と、楽天モバイルの料金を比べます。
差額は以下のようになりました。
通信料 | 楽天モバイル | au | 差額 |
---|---|---|---|
0GB~1GB | 0円 | 3,278円(税込) | 3,278円(税込) |
1GB~3GB | 1,078円(税込) | 3,278円(税込) | 2,200円(税込) |
3GB~20GB | 2,178円(税込) | 4,928円(税込) | 2,750円(税込) |
20GB~30GB | 3,278円(税込) | 1,650円(税込) | |
30GB~ | – | – |
どれだけの通信量を使っても、楽天モバイルのほうが安いという結果になりました。
楽天モバイルの最大の特徴は、使う通信量が1GB以内だと基本料金が本当に無料になる点です。
毎月1GB以内なら毎月無料で使い続けられます。
auで1GB以内しか使わなかった人は、楽天モバイルなら基本料金が無料なので、絶対に乗り換えたほうが良いですね。
これはauで値引きを最大限適用した価格なので、値引きが適用できない人ならもっと差額は大きく、最大で4,000円以上安くなります。
年間なら48,000円以上も節約できるので、楽天モバイルに乗り換えたほうがお得になります。
デザリングが使い放題
楽天モバイルの料金は段階制で利用量により料金が変わりますが、20GB以上は3,278円(税込)でいくら使っても通信制限はなく使い放題です。
この使い放題はスマホで通信を行ったときだけでなく、デザリングの利用分も含まれます。
auではデザリングを使うには別途申し込みが必要で、デザリングの上限が指定されているなど条件がありますが、楽天モバイルなら条件は一切ありません。
通話もできて、デザリングをどれだけ使っても3,278円(税込)で使い放題という破格のサービスは、楽天モバイルの他にないと言って良いでしょう。
パートナー回線エリアでは5GBを超えると最大1Mbpsの通信制限があるため、デザリングは楽天回線エリアで行ってください。
楽天モバイルに乗り換える手数料がかからない
楽天モバイルは、以前は契約事務手数料などが必要でしたが、現在では新規契約にかかる料金はほぼ無料になっています。
契約事務手数料 | 0円 |
---|---|
SIM発行手数料 | 0円 |
端末購入代金 | キャンペーン利用で実質0円~ |
契約解除料 | 0円 |
MNP転出手数料 | 0円 |
スマホを購入する場合端末代は必要になりますが、端末購入のキャンペーンを使って乗り換えれば、実質0円・実質1円で購入もできます。
対象端末が端末代と同額のポイント還元を受けられるので、負担0円でも乗り換えが可能になります。
対象端末はその時によって変わるので、公式サイトからキャンペーンをチェックしてみてください。
ポイント還元を受けるためには、初めての申込みで30秒以上の発信など条件があります。
キャンペーンルールをしっかりとご確認ください。
LINEの年齢認証に対応でID検索が使える
年齢認証とはLINEと携帯会社が連携し、利用者の年齢を共有するサービスです。
青少年の出会いによるトラブルを防ぐため、年齢認証ができない人、または18歳未満の人はID検索ができなくなっています。
年齢認証は大手と一部の携帯会社しか対応しておらず、ID検索ができないことが乗り換えのネックになりがちでした。
楽天モバイルは2021年3月以降Androidが年齢認証に対応し、現在ではiPhoneも含め全ユーザーの年齢認証に対応してます。
ID検索を使いたい人も、楽天モバイルなら安心して乗り換えが可能です。
ポイントがたまる、支払いに使える
楽天モバイルでは利用料金100円(税抜き)に対し1ポイントが貯まります。
また楽天市場など楽天モバイル以外で貯めたポイントや、期間限定ポイントを含め楽天モバイルの利用料金に使うことが可能です。
使い道に困ることの多い期間限定ポイントが支払いに使えるため、ポイントを無駄にすることもなくなります。
なおポイント利用には制限があり、一回に使えるポイントは以下のようになっています。
シルバー会員~ プラチナ会員 |
1~30,000ポイント |
---|---|
ダイヤモンド会員 | 1~500,000ポイント |
楽天モバイルの支払いで3万円以上も使うことはなさそうですが、念の為覚えておくとよいでしょう。
auから楽天モバイル乗り換えまとめ
auから楽天モバイルに乗り換えは、手順通りにやれば問題なくできます。
乗り換え前に解除料や残りの端末代金の確認を忘れないように注意です。
もし解除料が高額でも、プランを変更することで負担を軽くすることも可能です。
乗り換えはキャンペーンを適用して、お得に乗り換えましょう。
公式サイトから現在のキャンペーンが見られるので、エントリーを忘れないようにしてくださいね。