楽天モバイルは安さが話題になることが多いですが、まだ新しいキャリアでありサービスの質も他社キャリアほどとは言えないため、通信品質やエリアの狭さがネックといわれています。
今回は、そんな楽天モバイルで多発している「楽天回線エリアなのにパートナー回線に繋がる」現象の原因と対処法について解説していきます。
楽天回線エリアなのにパートナー回線に繋がってしまうのはよくあることのようで、多くのユーザーがその問題に悩んでいます。
今まさにその問題と直面している人は、特に参考にしてくださいね。
目次
楽天モバイルでは楽天回線とパートナー回線の2つの回線が使える!
楽天モバイルはまだサービスが始まって間もないキャリアであり、狭い楽天回線エリアを補うためにパートナー回線を利用することができます。
- 楽天回線
- パートナー回線(au)
そのため、楽天モバイルにはそれぞれ自社回線エリア・パートナー回線エリアがあり、エリアによって自動的に回線が切り替わる仕組みとなっています。
これによって、楽天モバイルの自社回線エリアを離れたとしても、パートナー回線であるauの回線を利用できるので、どこでも使えるということになります。
しかし、実際に口コミなどを見ていると自社回線に繋がりにくく、例えエリア内にいたとしてもパートナー回線に繋がってしまうという声が多いです。
それは一体なぜなのか、本記事ではパートナー回線に繋がってしまう原因と対処法について詳しく見ていきましょう。
楽天回線エリアなのにパートナー回線になる原因
まず、楽天回線のエリアにいるのに何故パートナー回線に繋がってしまうのか、その原因についてまとめました。
あくまで考えられる原因であり、確実なものではありません。予めご了承ください。
- 楽天回線の電波が弱い
- auの電波が強すぎて優先して繋がってしまう
- エリアの境目など届きにくい場所にいる
- 端末の不具合
下記にて詳しく見ていきましょう。
楽天回線の電波が弱い
楽天モバイルの電波や通信品質について調べていると、特にこのような声が多いです。
- 屋内に入ると繋がらない
- パートナー回線に優先的に繋がってしまう
- そもそもエリア内なのに電波が入らない
屋内など場所を移動すると途端に繋がらなくなるという声が多く、恐らく楽天モバイルの電波が弱いのでは?と推測できます。
恐らく、障害物を回り込める電波ではないため、屋内のような障害物の多い場所に行くと繋がりにくくなるのでしょう。
自社回線エリアの狭さもですが、電波の弱さも楽天モバイルのデメリットだといえます。
auの電波が強すぎて優先して繋がってしまう
冒頭でも述べたように、楽天モバイルのパートナー回線はauです。
楽天モバイルの電波に比べて、auの電波は密度も高く非常に強いです。
大手キャリアの回線を使っている上で、地下や山奥などを除いて繋がりにくいと感じたことがある人はかなり少ないのではないでしょうか。
一方で、楽天モバイルの電波は弱いと思われるので、強いauの電波に負けてしまっている可能性があります。
だからこそ、例え自社回線エリアであってもパートナー回線に優先的に繋がってしまうのではないでしょうか。
それなら、パートナー回線も楽天回線も使える場所であれば、パートナー回線にしか繋がらないのも納得できます。
エリアの境目など届きにくい場所にいる
パートナー回線と自社回線のエリアの境目にいる場合、スマホが「どちらの回線に接続すれば良いんだろう?」とフリーズしてしまうこともあります。
その際、前述したように電波がより強い方を優先して、パートナー回線に繋がってしまうのではないでしょうか。
どうしてもパートナー回線に繋がってしまう場合は、一度場所を変えて接続してみるのも良いかもしれませんね。
端末の不具合
片方の電波には繋がっているので可能性は低いですが、端末の不具合である場合もあります。
実際、電波が繋がりにくいと感じて修理に出したところ、内部基盤の破損や腐食が原因で修理したら直ったという事例もあります。
他にも、長く使っていたスマホで全体的に劣化しており、処理速度が遅いなど不具合が頻発していた時に電波も繋がりにくくなったということもあります。
そのため、次の章で解説する対処法を試しても改善しない場合は、スマホの故障を疑った方が良いかもしれません。
楽天回線エリアなのにパートナー回線になった時の対処法
次に、楽天回線エリアなのにパートナー回線に繋がってしまう時に、どのような対処法があるのか見ていきましょう。
- 機内モードのON/OFFを切り替える
- スマホを再起動する
- 場所を移動する
- APNの再設定をする
- それでもダメならスマホの修理を検討するのも◎
上記の対処法は確実に直ることを保証しているわけではありません。全てを試しても改善しない可能性もあります。予めご了承ください。
機内モードのON/OFFを切り替える
楽天モバイルの公式サイトによると、機内モードのON/OFFの切り替えが効果的だそうです。
機内モードとは、飛行機に乗る際にモバイル通信や通話を一切使えなくする機能であり、一旦モバイル通信を遮断することができます。
そのため、一度遮断してモバイル通信に再接続すれば、パートナー回線ではなく楽天回線を拾うのではないでしょうか。
機内モードのON/OFFの切り替え方法は下記の通りです。
- ホーム画面を上から下にスワイプして「クイック設定」を開く
- 飛行機のアイコンをタップして機内モードをONにする
- 再度OFFにしてどちらに繋がったのか確かめる
- 画面右上の隅から下にスワイプしてコントロールセンターを開く
- 飛行機のアイコンをタップして機内モードをONにする
- 再度OFFにしてどちらに繋がったのか確かめる
名称は異なりますが、どちらもほとんど手順は変わりません。
これで直らない場合は、別の方法を試しましょう。
スマホの再起動を行う
次に、スマホの再起動を行ってみましょう。
大体の不具合は再起動で直ると言われているほどに、定番の対処法となります。
スマホの電源を落とし、数分置いた後に再度起動してください。
電源を落として起動することで、再度モバイル通信に接続するため、楽天回線を拾う可能性があります。
場所を移動する
自社回線エリアとパートナー回線エリアの境目である可能性もあります。
より自社回線エリアに近づくように場所を移動して再接続してみてください。
場所を移動しても自動で切り替わらない場合は、前章と同じく機内モードの切り替えや再起動を試してみましょう。
APNを再設定する
楽天モバイルで購入したスマホ以外を使っている場合は、APNの再設定を行うことで直る可能性もあります。
APNの設定方法は下記の通りです。
- 「設定アプリ」を開く
- 「モバイルネットワーク」をタップ
- 「詳細設定」をタップ
- 「アクセスポイント名」をタップ
- 楽天モバイルのAPN情報を入力する※公式サイトに記載
- 「設定」を開く
- 「モバイルデータ通信ネットワーク」をタップ
- APNに「Rakuten.jp」と入力する
- インターネット共有の項目にも同様に「Rakuten.jp」を入力する
少し面倒ですが、是非試してみてください。
それでもダメならスマホの不具合かも
これまでの対処法を試してもダメな場合は、スマホの不具合である可能性も考えられます。
そのため、一度修理に出してみて、異常がないかチェックすることをおすすめします。
機種が古い・劣化が目立つのであれば買い替えを検討するのも良いでしょう。
電波が悪いのが楽天モバイル最大のネック!解約や乗り換えをするべき?
SNSや口コミサイトの評判を見ていると、やはり楽天モバイルの最大のネックは電波の悪さにあることがわかります。
せっかく自社回線なら3,000円台でネット無制限で使えるのに、肝心の電波が使えなかったら意味がないですよね。
この章では、電波が悪くて使いにくい場合、楽天モバイルから他社に乗り換えるべきなのか・解約すべきなのかどうかという点について解説していきます。
1GB未満の利用量なら0円で維持できる
普段使っている電話番号を楽天モバイルで使用しており、全く使えないレベルであるなら乗り換えるべきでしょう。
ただし、もしメイン端末が他社にあり、楽天モバイルで使っているものがお試しで使っているもので解約を検討しているのであれば、そのまま維持しておくのも1つの方法です。
楽天モバイルの料金プランは、自社回線エリアなら無制限・パートナー回線エリアなら5GB制限で使えます。
また、利用量が20GB未満の場合は使った分だけ料金が高くなる従量制であり、1GB未満の場合はなんと0円で利用できます。
つまり、毎月の利用量を1GB未満にすれば、0円で維持することも不可能ではありません。
通話もRakuten Linkアプリを使えば無料になるので(※一部無料通話対象外の番号あり)、ネットも通話も0円で使うことができます。
そのため、今後何かで使う可能性もあるかもしれないので、とりあえず置いておくのもおすすめです。
電波が不安定なのはまだ実績の浅いキャリアだから
電波が不安定だといわれている1番の理由は、楽天モバイルがまだサービス開始から1年半程度の実績の浅いキャリアだからです。
自社回線エリアがまだ狭い分、パートナー回線エリアで補う状態で通信サービスを提供しているため、電波が不安定だといわれるのも無理はありません。
現在の大手キャリアの5G対応エリアが狭く、順次拡大予定としているように、楽天モバイルもまだまだ自社回線エリアの開発段階と言えるでしょう。
一方で、サービス提供前にもう少し何とかならなかったのか、とも思えますが、エリアの狭さや電波の不安定さがあるからこそ、気軽に試せるようにお得なプランやキャンペーンが用意されているとも捉えられます。
今後さらにエリアが広がって快適に使えるようになる
楽天モバイルは現在、順次エリア拡大中です。
そのため、ずっとこの状態が続くということはまずないでしょう。
今後さらにエリアが広がり、快適に使えるようになる日が来ると思われます。
あまりに使えないレベルであるなら乗り換えを検討するべきですが、我慢できる程度であれば、もうしばらく様子を見るのも良いかもしれません。
次の章で解説しますが、実際にエリア拡大による変化も見られつつあります。
2021年10月1日より一部パートナー回線エリアが自社回線エリアに切り替わる
通信エリアが順次拡大されていると言いましたが、実際に楽天モバイルの通信エリアに変化が訪れています。
2021年10月1日より、楽天モバイルではパートナー回線エリアの一部を順次自社回線エリアに切り替えていくといわれています。
つまり、パートナー回線に頼る必要のないエリアが増えているという見方ができます。
一方で、電波の弱い自社回線エリアが広くなり、パートナー回線がどんどんなくなっていくと、より繋がりにくくなるのでは?と懸念の声もありますが、楽天モバイルが進歩しているのはまず間違いありません。
他社に乗り換えではなく解約を検討しているのであれば、今後さらに便利になる時に備えて置いておくのもおすすめです。
機内モードの切り替えや再起動を試してみよう!
最後に、楽天回線エリアなのにパートナー回線に繋がる時の対処法についてまとめます。
- 機内モードのON/OFFを切り替える
- スマホを再起動する
- 場所を移動する
- APNの再設定をする
- それでもダメならスマホの修理を検討するのも◎
楽天回線はまだ電波が弱いといわれており、屋内などに入るだけで繋がりにくくなるという声が多いです。
さらに、パートナー回線はauなので、楽天回線よりも電波の密度が高く強いため、楽天回線よりも優先して繋がってしまうことが多いようです。
パートナー回線は5GB制限なので、ネットをたくさん使いたい人には不便ですよね。
もしも楽天回線エリアでパートナー回線に繋がるようであれば、機内モードのON/OFFを切り替えてみたり、スマホを再起動してみてください。
APNの再設定をするのもおすすめです。
それでも直らないという場合は、スマホ自体の不具合の可能性も考えられるので、一度修理に出してみるのも良いかもしれません。
自社回線が使えないというのはかなり不便な話ではありますが、エリア拡大によってどんどんパートナー回線エリアが自社回線エリアに切り替わっています。
今後さらに快適に使えるようになりますし、月額料金も非常にお得なので、契約を検討している人は是非今から試してみてはいかがでしょうか。