楽天モバイルは第4のキャリアとなり、現在急速にエリアを拡大中の注目すべき携帯会社です。
対してUQモバイルは高品質の回線を安く使えることで、安定した人気があります。
両社とも魅力的どちらを選ぶか迷うこともあるかと思います。
今回は楽天モバイルとUQモバイルを料金・速度・端末・メリットで徹底比較します。
どちらが良いかお悩みの方は、どんな違いがあるのかぜひチェックしてください。
目次
楽天モバイルとUQモバイルはどちらがお得なのか?
楽天モバイルとUQモバイルは料金プランやと強みが違うため、どちらの会社が合うかはその人の使い方により違います。
各社の特徴を考え、楽天モバイルとUQモバイルに合うと思う人をそれぞれ考えてみました。
楽天モバイルが合うと思う人
- 1GB以内しか使わない人
- 上限なしで使いたい人
- デザリングでたくさん使う人
- 使う月と使わない月の差がある人
楽天モバイルの特徴は一番に安さです。
使う通信量が1GB以内なら本当に無料になる、他社にない強いメリットもあります。
1GB以内なら毎月基本料金が本当に無料で使えますので、1GB以内で良い人や、使わないけど子供に連絡用で持たせたい人などは最適です。
1GBを超えると使う量により段階的に料金が変わり、20GB以上はいくら使っても3,278円(税込)以上は値上がりしません。
使い放題で3,278円(税込)にはデザリング利用分も含まれるため、外出して使うことが多い人にもおすすめです。
一つの料金プランで自動的に料金が変わるため、使う月と使わない月の差がある人も無駄なく使えます。
UQモバイルが合うと思う人
- 大手と同じくらいの体感速度で使いたい人
- 使う量が決まっている人
- auでんき・ケーブル・対象の光回線を使っている人
UQモバイルはauのサブブランドであり、auのエリア内ならどこでも体感速度はauとほぼ変わらないため快適に使えます。
品質の良い通信を大手より安く使えることが、UQモバイルの一番のメリットと言えます。
料金プランは3種類あり、それぞれ通信量が決まっているため、使う量が毎月一定の人にもおすすめです。
最近はauでんきまたはケーブルテレビとUQモバイル指定の光回線に入っていれば、家族割なしでも基本料金が3GB990円~で使える「自宅セット割」ができました。自宅セット割なら毎月の料金がかなり抑えられます。
すでにケーブルテレビと光回線を使っている人も対象なので、一度公式サイトをチェックしてみてください。
UQモバイルと楽天モバイル、両方持つ(併用する)のもあり!
楽天モバイルとUQモバイル、どちらか選べなくて悩んでいる人は、両方使うのもおすすめです。
2台持っていても楽天モバイルを1GB以内で押さえれば、UQモバイルの利用料のみで、楽天モバイルの料金はかかりません。
UQモバイルと楽天モバイル2台持ちなら以下のメリットが受けられます。
- 新規手数料・解約料がかからない
- 楽天モバイルは実質1円・実質0円端末が多い
- 楽天モバイルは1GB以内なら無料(使わなければ無料!)
- SIMが2枚入るスマホ・iPhoneなら、1つの端末で2つの番号が使える
- UQモバイルの通信量が足りなくなったときに、楽天モバイルでカバーできる
- 無料で楽天市場の買い物+1ポイントの恩恵がある
実際に楽天モバイルはサブ回線としても人気があり、両社とも契約している人は多くいます。
契約手数料・端末・基本料金すべてが0円で使うことも可能な楽天モバイルは、困ったとき用やポイント上乗せ用としてサブ回線で持っておくのもおすすめです。
楽天モバイルとUQモバイル 料金プランのを比較
楽天モバイルの料金は一つのプランで使う量により金額が変わるのに対し、UQモバイルはデータ量ごとにプランが分かれています。
それぞれ使うデータ量ごとでの違いは以下のとおりです。
通信量 | 楽天モバイル | UQモバイル | UQモバイル(自宅セット割あり) |
---|---|---|---|
0~1GB | 0円 | 1,628円(税込) | 990円(税込) |
1~3GB | 1,078円(税込) | ||
3~15GB | 2,178円(税込) | 2,728円(税込) | 2,090円(税込) |
15GB~20GB | 3,828円(税込) | 2,970円(税込) | |
20GB~25GB | 3,278円(税込) | ||
25GB~ | なし | なし |
自宅セット割ありで3GB以内ならUQモバイルの自宅セット割のほうが安く、それ以外なら楽天モバイルのほうが安く使えます。
UQモバイルは使い放題のプランは無く、25GB以上使いたい人は月額550円(税込)で30GBまで増量可能です。
それ以上使いたい場合は楽天モバイルを選びましょう。
楽天モバイルの料金プラン
楽天モバイルの料金プランは段階性プランの「Rakuten UN-LIMIT VI」(ラクテンアンリミットシックス)一つだけとなっています。
イメージとしては上の画像のように、使う量によって料金が変わる仕組みです。
通信量ごとの詳しい料金は以下のようになります。
通信量 | 金額 |
---|---|
0GB~1GB | 0円 |
1GB~3GB | 1,078円(税込) |
3GB~20GB | 2,178円(税込) |
20GB以上 | 3,278円(税込) |
月の利用量が1GB以内なら基本料金がかからず、1GB以内で押さえればずっと無料で使えます。
無料になるのは1人1回線までで、2回線目以降は1GB以内でも1,078円(税込)です。
2回線以上自分の名義で持つ場合は注意してください。
また楽天モバイルでは、180日間全く使っていない回線は解除されるという新たなルールができました。
使わなければ無料ですが放置しすぎると解除されてしまうので、半年に1回通信を行うなどして利用履歴を残すと良いでしょう。
1GBを超えたら利用量により加算されますが、20GB以上は3,278円(税込)で使い放題となります。
デザリングも料金に含まれるため、持ち歩けるルーター代わりとしてもおすすめです。
なお、楽天モバイルは新規手数料、解約料、MNP転出手数料全て無料となっています。
UQモバイルの料金プラン
UQモバイルの料金プランは以下の3つがあります。
プラン | 容量 | 自宅セット割なし | 自宅セット割あり |
---|---|---|---|
くりこしプランS | 3GB | 1,628円(税込) | 990円(税込) |
くりこしプランM | 15GB | 2,728円(税込) | 2,090円(税込) |
くりこしプランL | 25GB | 3,828円(税込) | 2,970円(税込) |
UQモバイルは容量が余ったら次の月に繰り越せるのが特徴です。
また3GB以内なら990円(税込)なので、1GB~3GB以下使う人はUQモバイルのほうが安く使えます。
以前は家族割が使えないと高かったのですが、現在では家族割なしでも安く使えるように改善されました。
契約解除料とMNP転出手数料も無料となり、2年縛りもなくなったため契約期間を気にせず使えます。
新規手数料はauからMNP転入のときのみ無料、それ以外なら3,300円(税込)が必要となります。
2021年9月より、「でんきセット割」が「自宅セット割り」に変わり、auでんきに加え光回線やケーブルテレビも対象に加わりました。
UQモバイル指定のインターネット、ひかり電話、ケーブルテレビを使っている人も割引が適用されます。
自宅セット割のコースは、以下のいずれかを選べば適用されます。
でんきコース | auでんき UQでんき |
---|---|
インターネットコース | ネット+でんわ ネット+電話 テレビ+電話 |
auでんきは電力会社やプランによっては逆に割高になる人も多く、「電気セット割」は限られた人しか入れませんでした。
光回線とケーブルテレビなら現在入っている人も多く、割引の対象になる人が増えると予想されます。
自宅セット割でかなり安くなるので、できれば入ったほうがお得です。
対象の回線やケーブルテレビは公式サイトで確認できるので、自宅が対象となるか調べてみましょう。
なお自宅セット割同時加入の新規契約は2021年11月からとなっています。
楽天モバイルとUQモバイルの通信速度を比較
両社の速度を比較しました。
楽天モバイルとUQモバイルの実際の速度は一番気になるところです。
なお速度は計測する位置や時間によっても違います。
目安としてご覧ください。
UQモバイルは快適に使える
UQモバイルのミンソクの平均は以下のようになっています。
平均ダウンロード | 平均アップロード | 平均Ping値 |
---|---|---|
44.28Mbps | 9.2Mbps | 51.75ms |
速度を出すために必要なのはダウンロード数ですが、UQモバイルは44.28Mbpsのとても早い速度が出ています。
昼12時台の大幅な減速もないため、いつも快適に使いたい人はUQモバイルがおすすめです。
楽天モバイルは楽天回線エリアなら快適
楽天モバイルは現在、楽天回線エリアとパートナー回線エリアがあります。
楽天回線エリアは楽天モバイル独自の回線で、パートナー回線エリアはauの回線を一部レンタルし、楽天回線エリアか足りないところをカバーしている回線です。
この2つのエリアで速度が違ってきます。
それぞれのエリアに行き、実際に速度を測定してみました。
平均ダウンロード | 平均アップロード | 平均Ping値 |
---|---|---|
17.4Mbps | 2.76Mbps | 40ms |
平均ダウンロード | 平均アップロード | 平均Ping値 |
---|---|---|
9.30Mbps | 9.12Mbps | 63ms |
楽天回線エリアではダウンロードが17.4Mbpsとそこそこ出ているのにに対し、パートナー回線エリアでは9.30Mbpsと少し遅めの結果となりました。
体感速度で快適だと感じるのは10Mbps~30Mbps程度と言われているため、楽天回線エリアでは快適に使えそうです。
反対にパートナー回線エリアでは、遅く感じてしまう可能性があります。
なおパートナー回線エリアで5GB以上使うと、最大速度1Mbpsの速度制限がかかるため、パートナー回線エリアに住んでいる人は注意が必要です。
楽天回線エリアは現在急速に拡大中で、2021年内に人口カバー率96%達成見込みとなっています。
今現在の楽天モバイルのエリアはこちらから調べられます。
楽天モバイルとUQモバイルで取り扱っている端末を比較
楽天モバイルとUQモバイルで販売されている端末の違いを比べました。
現在売られているものだけでなく、Android端末やiPhoneを他社から持ち込む場合についても解説します。
【iPhone】販売種類は限られるが持ち込みは可能
2021年9月現在楽天モバイルとUQモバイルで販売されている端末は以下のようになっています。
楽天モバイル | UQモバイル |
---|---|
iPhone12 iPhone12 mini iPhone11 iPhoneSE iPhone7 |
iPhone12 Pro Max iPhone12 Pro iPhone12 iPhone12 mini iPnoneSE |
それぞれ少し違うものの、最新のiPhone 12は両社とも販売しています。
UQモバイルでは最大36回払いで購入可能ですが、楽天モバイルではiPhoneを返却すれば最大24回分の支払いがなくなる「アップグレードプログラム」も提供しています。
iPhoneの動作確認端末
次にお手持ちのiPhoneを持ち込む場合の対応端末は以下のようになっています。
会社名 | 対応端末 | 注意点 |
---|---|---|
楽天モバイル | iPhone 6s以降 | iOS14.4以降のみ 他社購入ならSIMロック解除が必要 |
UQモバイル | iPhone 6s以降 | 他社購入ならSIMロック解除が必要 |
楽天モバイルもUQモバイルもiPhone 6s以降なら持ち込みで使うことが可能です。
ただしドコモ・au・ソフトバンクなどの他社で購入したiPhoneはSIMロック解除必須となっています。
SIMロック解除の方法については各社のマイページで行うか、購入した会社に問い合わせましょう。
iOS14.4以降のみ対応しているため、アップデートも忘れないようにしてください。
【Android】販売端末に違いあり
次に楽天モバイルとUQモバイルで販売しているAndroid端末は、以下のようになっています。
楽天モバイル | UQモバイル |
---|---|
OPPO Reno5 A OPPO Reno3 A OPPO A73 AQUOS sense4 lite AQUOS sense4 plus AQUOS R5G Xperia 10 III Lite Galaxy S10 【楽天オリジナル端末】 Rakuten BIG s Rakuten BIG Rakuten Hand |
Redmi Note 10 JE OPPO A4 5G AQUOS sense5G Galaxy A21 AQUOS sense3 basic BASIO4 |
楽天モバイルは自社オリジナル端末も販売しており、UQモバイルに比べ販売端末は多くなっています。
端末を安く買えるのも楽天モバイルのメリットです。
ほぼ常に端末ポイント還元キャンペーンを行っており、実質1円や実質0円で購入できる端末が多くあります。
次に持ち込める端末の違いです。
Android端末は少し複雑なので、それぞれ分けて解説します。
楽天モバイルの動作確認端末
楽天モバイルのAndroid動作確認端末のポイントはこちらです。
- 動作確認端末は少ない
- 動作確認端末以外は保証対象外
- 他社購入製品も対象外
- バンド3、バンド18/26に対応していたら使える可能性もある
- 不安な人は楽天モバイルで購入したほうが良い
楽天モバイルはここ最近発売された、AndroidのSIMフリー端末に対応している場合があります。
ですが自社回線の提供を始めたばかりの会社であるため、対応端末は少ないです。
動作確認が取れていないというだけで、バンド3とバンド18/26に対応している端末なら使える可能性はありますが、保証対象外のため自己責任になります。
わからない人、不安な人は楽天モバイルのキャンペーン端末を安く購入したほうが確実でしょう。
楽天モバイルの対応端末はこちらから確認できます。
UQモバイルの動作確認端末
UQモバイルのAndroid動作確認端末のポイントはこちらです。
- auで販売された端末・SIMフリー端末の多くに対応
- au以外で販売された端末にも対応する場合もある
- au以外で購入した端末はSIMロック解除が必要
- 5Gプラン・4Gプランで対応端末が違う
- 事前確認は必須
UQモバイルで対象端末は楽天モバイルに比べ多く、SIMフリー端末、他社で販売されたAndroid端末にも対応していることが多いです。
ただし対応していない端末もあるため、事前確認は必須です。
au以外の会社で購入した端末であれば、SIMロック解除も必要となります。
UQモバイルの対応端末はこちらから確認できます。
楽天モバイルとUQモバイルのメリット・デメリットを比較
最後に楽天モバイルとUQモバイルのメリットとデメリットを比べてみます。
それぞれの強みと弱みを知っておけば、乗り換え後に後悔することを防げます。
楽天モバイルのメリット・デメリット
楽天モバイルのメリットは以下のものがあります。
楽天モバイルのメリットは一番に安さがあげられます。
1GB以内なら無料であることを始め、たくさん使っても低価格、通話もRakuten Link アプリを使えば国内通話無料です。
新規手数料・端末代実質0円・基本料金・通話料・解除料、携帯電話にかかる費用が全て無料で使うこともできる携帯会社は楽天モバイル以外にないでしょう。
また期間限定ポイントを含め、料金を楽天ポイントで支払うことも可能です。
持っているだけで楽天市場の買い物が+1倍になるので、楽天をよく使う人にもおすすめできます。
次に楽天モバイルのデメリットは以下になります。
楽天モバイルで注意しないといけない点は、通信の不安定さです。
楽天モバイル独自回線である楽天回線エリアはまだ完全ではなく、地方はまだ届いていない地域があります。
楽天回線エリアが来ていないパートナー回線エリアでは、回線幅が小さいため楽天回線エリアに比べ速度が落ちる可能性があります。
また楽天回線エリアの周波数はバンド3の一つのみとなっており、いくつかのバンドを重ねてカバーしている大手携帯会社に比べると弱いです。
これからの改善が期待されます。
またパートナー回線エリアで5GB制限がある点、1GB以内なら無料になるのは1人1回線のみであることにも注意しましょう。
キャリアメールがありませんが、2021年内に提供予定とされています。
UQモバイルのメリット・デメリット
UQモバイルのメリットは以下のとおりです
UQモバイルの一番のメリットは安定性です。
UQモバイルのサブブランドという位置づけにあるため、通信品質が安定しており、体感速度はauとほぼ変わらないと言って良いでしょう。
格安SIMはお昼時の大幅な速度低下がネックですが、UQモバイルなら心配ありません。
自宅セット割に入れば、品質の良い通信を3GBで990円(税込)で使えます。
au Payユーザーならキャンペーン時に上限額が上乗せされるなどのメリットもあるため、au Payを使いたい人にもおすすめです。
他にも手数料無料で口座引落しが可能な点や、ショップが多いことから、大手と変わらないサポートを受けたい人にもぴったりです。
次にUQモバイルのデメリットは以下になります。
毎月1GB以内も使わない人でも、最低料金の990円(税込)がかかります。
また使い放題のプランがないため、毎月たくさん使いたい人は物足りないでしょう。
柔軟性のある楽天モバイルの料金プランに比べると、選べるプランが絞られると言えます。
また自宅セット割が使えないと、3GBが1628円になるため割高感があります。
楽天モバイルでは対応しているLINEの年齢認証ができません。
年齢認証ができないと、LINEのID検索ができなくなります。
ID検索が使えなくても困らない人は良いですが、必要な人は注意してください。
楽天モバイルとUQモバイルを比較まとめ
楽天モバイルとUQモバイルを比較しました。
最後にどんなタイプにどちらがおすすめか、私ならこうするというのを数パターン考えてみました。
- 楽天回線エリア内にすんでいる→楽天モバイル
- 楽天回線エリア外だけど5GBも使わない→楽天モバイル
- iPhoneを安く買って乗り換えたい→楽天モバイル
- 楽天回線エリアだけど家が高層にある→UQモバイル または楽天モバイル+楽天ひかり
- 3GB以内で良くて、自宅セット割に入れる→UQモバイル
- 通信が少しでも遅くなるとイラッとしてしまう→UQモバイル
- 通信品質を保ちつつ、楽天ポイントをたくさんもらいたい→UQモバイルメイン+楽天モバイル0円で2台持ち
楽天モバイルとUQモバイルは、どちらが絶対良いというのはなく、使い方によりどちらが良いか変わると思います。
また乗り換えの際はキャンペーンが活用もおすすめです。
公式サイトでは現在のキャンペーンが見られるので、ぜひチェックしてくださいね。