「楽天モバイルを契約したいけど、ちゃんと繋がるか不安」
このような悩みを持っている人には楽天モバイルと格安SIMの併用がおすすめです。
大手キャリアの回線を利用する格安SIMなら、楽天回線エリアの狭さをカバーできます。
格安SIMは種類が多いですが、動画をたくさん見る人にはBIGLOBEモバイルがおすすめです。
無制限かけ放題がない、海外でデータ通信を使えないというBIGLOBEモバイルの弱点は楽天モバイルで補えますよ。
本記事では楽天モバイルとBIGLOBEモバイルを併用する手順やメリット・デメリットについて解説します。
目次
楽天モバイルをBIGLOBEモバイルと併用するメリット
楽天モバイルとBIGLOBEモバイルを併用するメリットは以下の通りです。
BIGLOBEモバイルで楽天回線エリアの狭さを補える
BIGLOBEモバイルを併用すると、楽天モバイル最大のデメリットである「エリア」をカバーできます。
楽天モバイルの対応エリアは大きく2つです。
このうち、データ通信を無制限に使えるのは楽天回線エリアのみです。
パートナー回線エリアでは月5GBしか利用できません。
楽天回線エリアはまだまだ狭く、都市部以外だと全く繋がらないこともあります。
一方、BIGLOBEモバイルはドコモ回線とau回線を利用する格安SIMです。
全国99%以上をカバーしており、山間部などでなければ圏外になりません。
楽天モバイルが対応エリア外になっても、BIGLOBEモバイルを併用していれば安心です。
楽天回線エリア外でも動画が見放題
BIGLOBEモバイルなら楽天回線エリア外でも動画が見放題です。
「エンタメフリー・オプション」により、対象のサービスはデータ通信量を消費しません。
対象は以下の21サービスです。
ジャンル | 対象サービス |
---|---|
動画配信 |
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音楽・ラジオ配信 |
|
電子書籍配信 |
|
その他のアプリ |
|
エンタメフリー・オプションに加入すれば、YouTubeやABEMAなどの動画サービスも通信量を気にせず利用できます。
オプション料は音声通話SIMなら308円(税込)円、データSIMなら1,078円(税込)です。
例えば1GBプランなら月額1,386円(税込)で動画が見放題になります。
大容量プランや無制限プランを契約するよりお得ですね。
楽天モバイルはデータ通信を無制限に使えますが、その場合は月額料金が3,278円(税込)になります。
エンタメフリー・オプションの対象サービスだけをたくさん使うなら、楽天モバイルでデータ通信をたくさん使うよりもお得ですね。
以前は1GBプランだとエンタメフリー・オプションが利用できませんでしたが、現在は1GB+エンタメフリー・オプションも可能です。
音声通話のかけ放題を無料で追加できる
楽天モバイルとBIGLOBEモバイルを組み合わせれば、通話料がお得になります。
BIGLOBEモバイルには無制限のかけ放題オプションが用意されていません。
電話をたくさんする人だと通話料が高くなる恐れがあります。
BIGLOBEモバイルのかけ放題 | 月額料金 |
---|---|
3分かけ放題 | 660円(税込) |
10分かけ放題 | 913円(税込) |
通話パック60 (月60分まで通話が無料) |
660円(税込) |
通話パック90 (月90分まで通話が無料) |
913円(税込) |
一方、楽天モバイルはRakuten Linkアプリから発信すれば通話料が0円です。
オプション料もかかりません。
加えて、データ通信量を月1GB以下に抑えれば月額料金も無料です。
BIGLOBEモバイルでデータ通信、楽天モバイルで電話をすれば完全無料で通話かけ放題を実現できます。
海外でデータ通信を使える
楽天モバイルとBIGLOBEモバイルを併用すれば、海外でもデータ通信を使えます。
BIGLOBEモバイルは音声通話の国際ローミングのみ利用可能です。
海外ではデータ通信を利用できません。
一方、楽天モバイルは海外でもデータ通信を使えます。
月2GBまでなら追加料金もかかりません。
楽天モバイルを併用しておけば、海外に行くことになっても安心です。
海外へ行かない時もデータ通信さえ使わなければ完全0円で楽天モバイルを維持できますよ。
楽天モバイルとBIGLOBEモバイルを併用する方法
楽天モバイルとBIGLOBEモバイルを併用する手順は以下の通りです。
DSDV対応機種を用意する
最初に2枚のSIMカードを同時に待ち受けられる「DSDV」対応機種を用意しましょう。
2台のスマホで別々に利用しても良いですが、持ち運びが面倒です。
DSDV対応機種なら、1台で楽天モバイルとBIGLOBEモバイルを併用できますよ。
楽天モバイルとBIGLOBEモバイルを併用するなら、DSDV対応機種がおすすめです。
DSDV対応スマホは大きく2種類に分けられます。
最近では物理SIMなしで契約できる「eSIM」対応スマホが増えています。
eSIM対応機種なら楽天モバイルのeSIMが利用可能です。
BIGLOBEモバイルはeSIMに対応していません。
iPhoneはXS世代以降でDSDV対応
DSDVに対応しているiPhoneは以下の通りです。
iPhoneは全機種がeSIMに対応しています。
SIMカードスロットは1つなので、物理SIMの2枚挿しはできません。
iPhoneで楽天モバイルとBIGLOBEモバイルを併用する際は、楽天モバイルをeSIMで申し込んでください。
上記のiPhoneは楽天モバイルもBIGLOBEモバイルも動作確認済みです。
電話もデータ通信も問題なく利用できますよ。
大手キャリア版のiPhoneでeSIMを利用する際は必ずSIMロックを解除してください。
AndroidスマホはDSDV対応機種が豊富
AndroidスマホはDSDV対応機種が非常に豊富です。
ここ最近のSIMフリースマホはほとんどの機種が対応しています。
その中でも楽天モバイルとBIGLOBEモバイルの両方で動作確認されている一部の機種をまとめました。
メーカー | 機種名 |
---|---|
Pixel 4/4 XL Pixel 4a Pixel 5 |
|
HUAWEI | nova 5T nova lite 3 P30 lite |
OPPO | Find X OPPO A54 5G OPPO A73 OPPO Reno3 A OPPO Reno5 A R17 Pro Reno 10x Zoom |
SHARP | AQUOS sense3 plus SH-M11 AQUOS sense3 SH-M12 AQUOS sense4 SH-M15 AQUOS sense4 plus SH-M16 AQUOS sense5G SH-M17 |
SONY | Xperia 10 III Lite |
Xiaomi | Redmi Note 9S Mi Note 10 Lite |
上記以外の機種でも使える可能性はあります。
ただし、動作確認されていない機種での利用は自己責任です。
楽天モバイル、BIGLOBEモバイルでは独自に動作確認を実施しています。
必ず楽天モバイルとBIGLOBEモバイル両方で動作確認されているかをチェックしてくださいね。
Androidスマホの多くは2枚の物理SIMによるDSDVに対応しています。
一部の機種ではiPhoneのようにeSIMも利用可能です。
楽天モバイルとBIGLOBEモバイルを契約する
端末を準備できたら楽天モバイルとBIGLOBEモバイルを契約します。
楽天モバイルを契約中ならBIGLOBEモバイルを、BIGLOBEモバイルを契約中なら楽天モバイルを追加で契約してください。
楽天モバイルの申し込み
楽天モバイルは物理SIMとeSIMのどちらも対応しています。
利用するスマホに合わせて選んでください。
利用するスマホ | 追加するSIMタイプ |
---|---|
物理SIMのみ対応 | nanoSIM |
eSIM対応スマホ | eSIM |
BIGLOBEモバイルはeSIMに対応していません。
eSIM対応モデルの場合は必ず楽天モバイルでeSIMを選択してください。
eSIMで申し込む際は「eKYC」を利用するのがおすすめです。
本人確認がオンラインで完結するため、最短で申し込んだ当日に楽天モバイルを利用できます。
eKYCでは運転免許証やマイナンバーカードといった顔写真付きの書類が必要です。
BIGLOBEモバイルの申し込み
BIGLOBEモバイルはeSIMに対応していないため、物理SIMで申し込んでください。
音声通話SIMとデータ通信専用SIMの2種類があります。
月額料金はデータ通信専用SIMが安いですが、音声通話が利用できません。
データ通信量 | 音声通話SIM | データ通信専用SIM |
---|---|---|
1GB | 1,078円(税込) | なし |
3GB | 1,320円(税込) | 990円(税込) |
6GB | 1,870円(税込) | 1,595円(税込) |
音声通話SIMを契約しておけば、楽天モバイルが繋がらない時も電話が可能です。
念のため、音声通話SIMを利用するのをおすすめします。
また、iPhoneシリーズとPixel 6/6 Proではデータ専用SIMをデータ通信用に設定すると、不具合により緊急通報ができません。
iPhoneシリーズ・Pixel 6/6 Proで楽天モバイルとBIGLOBEモバイルを併用する場合は、音声通話SIMを契約してください。
APN設定をする
楽天モバイルとBIGLOBEモバイルを契約したら、次はAPN設定です。
iPhoneの場合
iPhoneの場合は楽天モバイルをeSIM、BIGLOBEモバイルを物理SIMで契約します。
楽天モバイルはmy 楽天モバイルアプリを使うと簡単です。
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STEP1iPhoneにmy 楽天モバイルアプリをインストールする
-
STEP2my 楽天モバイルアプリを起動し「申込番号」をタップする
-
STEP3「開通手続きをする」をタップする
-
STEP4「続ける」をタップする
-
STEP3「モバイル通信プランを追加」をタップする
-
STEP3キャリア設定アップデートが表示されたら「アップデート」をタップする
楽天モバイルの設定が終わったらBIGLOBEモバイルのSIMカードをiPhoneへ挿します。
「設定」→「モバイル通信」→「モバイルデータ通信」から、データ通信用のSIMにBIGLOBEモバイルを指定してください。
後はBIGLOBEモバイルのAPN構成プロファイルをインストールしてください。
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STEP1iPhoneをWi-Fiに接続する
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STEP2SafariでiPhoneの接続設定方法(APN設定)にアクセスする
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STEP3「BIGLOBE APN 設定プロファイル」をタップしてダウンロードする
-
STEP4「許可」をタップする
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STEP5「閉じる」をタップする
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STEP6「設定」を起動し「一般」→「VPNとデバイス管理」をタップする
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STEP7ダウンロードしたプロファイルをタップする
-
STEP8「インストール」をタップする
-
STEP9パスコードを設定している場合はパスコードを入力する
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STEP10「インストール」をタップする
-
STEP11もう一度「インストール」をタップする
BIGLOBEモバイルをデータ通信用SIMに設定する前にプロファイルをインストールすると、データ通信ができないことがあります。
必ず、BIGLOBEモバイルをデータ通信用SIMに設定してからプロファイルをダウンロードしてください。
Androidスマホ(物理SIMのみ対応)の場合
続いては物理SIMのみ対応しているAndroidスマホでの設定です。
実際の設定手順は機種によって異なります。
詳しくは端末の取扱説明書も参考にしてください。
ここでは例としてmotorola edge 20のAPN設定手順を解説します。
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STEP1「設定」→「ネットワークとインターネット」の順にタップする
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STEP2「モバイルネットワーク」の順にタップする
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STEP3APN設定したいSIMカードをタップする
-
STEP4「詳細設定」→「アクセスポイント名」の順にタップする
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STEP5APN一覧にAPNがある場合はタップして完了する
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STEP6APNがない場合は右上の「+」をタップする
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STEP7APN情報を入力し「保存」をタップする
-
STEP8保存したAPNをタップする
STEP7の入力項目は、楽天モバイルとBIGLOBEモバイルの公式サイトから確認してください。
機種によってはすでに楽天モバイルもしくはBIGLOBEモバイルのAPNがインストールされています。
その場合はAPN一覧から楽天モバイルまたはBIGLOBEモバイルのAPN名をタップするだけで設定完了です。
Androidスマホ(eSIM)の場合
次はeSIM対応のAndroidスマホにおけるAPN設定です。
BIGLOBEモバイルは物理SIM対応機種の時と同じ方法でAPN設定をしてください。
楽天モバイルは専用アプリ「my 楽天モバイル」を使うと楽です。
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STEP1スマホにmy 楽天モバイルアプリをインストールする
-
STEP2my 楽天モバイルアプリを起動し「申込番号」をタップする
-
STEP3「開通手続きをする」をタップする
楽天モバイルのeSIMをインストールしたら、物理SIMの時と同様にAPNを設定すればOKです。
利用するSIMを設定する
最後にデータ通信と音声通話(発信)を利用するSIMを設定します。
BIGLOBEモバイルをデータ通信用、楽天モバイルを音声通話用に設定するのがおすすめです。
iPhoneは「設定」→「モバイル通信」から利用SIMを変更できます。
「モバイルデータ通信」にBIGLOBEモバイル、「デフォルトの音声回線」に楽天モバイルを指定しましょう。
Androidスマホの設定方法は機種によります。
motorola edge 20の場合は「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIMカード」から変更可能です。
詳しくは取扱説明書やメーカー公式サイトを参考にしてください。
楽天モバイルとBIGLOBEモバイルを併用する際の注意点
楽天モバイルとBIGLOBEモバイルを併用する際の注意点は以下の通りです。
楽天モバイルのかけ放題はRakuten Linkアプリが必須
楽天モバイルの無制限かけ放題はRakuten Linkアプリから発信したときのみ適用されます。
スマホに標準でインストールされている電話アプリを使うと、かけ放題が適用されません。
必ず、Rakuten Linkアプリから発信してください。
Rakuten Linkアプリから発信すると音質が低下することがあります。ビジネスなどで重要な電話をする場合は要注意です。
エンタメフリー・オプションは画質制限あり
BIGLOBEモバイルのエンタメフリー・オプションには画質制限があります。
例えばYouTubeは視聴可能な画質が360p以下です。
標準画質以上の画質では再生できない可能性があります。
高画質な動画を視聴したい場合は楽天モバイルのデータ通信を利用してください。
BIGLOBEモバイルは混雑時に通信速度が低下する
BIGLOBEモバイルは通信が混雑する時間帯になると速度が低下することがあります。
とくに平日お昼と夕方はその傾向が顕著です。
遅い時はSNSやネットサーフィンも満足にできません。
楽天モバイルのデータ通信は混雑時も速度が低下しにくいです。
時間帯によって、うまくデータ通信を使い分けましょう。
まとめ
以上、楽天モバイルとBIGLOBEモバイルを併用する方法やメリット・デメリットについて解説しました。
楽天モバイルは月額料金が安く通信速度も安定していますが、対応エリアが限られます。
ドコモもしくはauの回線を利用できるBIGLOBEモバイルでカバーしましょう。
さらに、エンタメフリー・オプションに加入すれば動画が見放題です。
一方のBIGLOBEモバイルにも海外でデータ通信を使えない、無制限のかけ放題がないといったデメリットがあります。
楽天モバイルなら電話がかけ放題ですし、海外でもデータ通信が可能です。
楽天モバイルとBIGLOBEモバイルを併用することで、お互いの弱点を補えます。
ぜひ、楽天モバイルとBIGLOBEモバイルの併用を検討してみてくださいね。