ワイモバイルとOCNモバイルONEは、どちらも低価格で高品質の人気格安SIMです。
乗り換え先として両社を検討されている方も多いでしょう。
そこで今回は、両社の違いを比較していきます。
比較項目は以下の5項目。
- 料金
- 通信速度
- 取り扱い端末
- 解約金
- サポート
目次
比較その① ワイモバイルとOCNモバイルONEの料金
まずは多くの人が気になるであろうポイント、料金を比較してみましょう。
ワイモバイルの料金プラン
下表がワイモバイルの料金プランです。
データ容量 | 月額料金 |
---|---|
3GB | 2,178円 |
15GB | 3,278円 |
25GB | 4,158円 |
ワイモバイルは2021年8月から料金プランを刷新しました。
3GB~25GBと幅広いデータ容量のプランがあり、あまりスマホを利用しない人からヘビーユーザーまで、幅広い使い方をカバーした料金プランになっています。
OCNモバイルONEの料金プラン
データ容量 | 月額料金(音声SIM) |
---|---|
500MB | 550円 |
1GB | 770円 |
3GB | 990円 |
6GB | 1,320円 |
10GB | 1,760円 |
OCNモバイルONEの特徴としては、1GB、770円と低容量のプランが業界最安クラスの低価格です。
一方、最高でも10GBのプランとなっていて、無制限の使い放題のような大容量プランはありません。
低~中容量のデータ使用量のユーザや、サブ機として利用したいユーザがメインターゲットと言えるでしょう。
通信費が節約できるのは
ワイモバイルとOCNモバイルONEの料金を比較したのが以下の表です。
3GBで比較すると、ワイモバイルが2,178円、OCNモバイルONEが990円とOCNモバイルONEが1,000円以上安くなっています。
データ容量 | ワイモバイル | OCNモバイルONE |
---|---|---|
500MB | 2,178円 | 550円 |
1GB | 770円 | |
3GB | 990円 | |
6GB | 3,278円 | 1,320円 |
10GB | 1,760円 | |
15GB | – | |
25G | 4,158円 | – |
単純な料金比較では、OCNモバイルONEが安いことがわかりました。
しかし、割引を適用するとどうでしょうか?
ワイモバイルには、家族割引があります。
家族割引適用 2回線目以降、1,188円/月を割引
1回線目2,178円 + 2回線目以降990円×2 = 4,158円ね!
ワイモバイルとOCNモバイルONEをそれぞれ家族3人で利用した場合の料金が下表です。
ワイモバイルの2回線目以降は家族割引を適用しています。
データ容量 | ワイモバイル | OCNモバイルONE |
---|---|---|
500MB | 4,158円 | 1,650円 | 1GB | 2,310円 |
3GB | 2970円 | |
6GB | 7,458円 | 3,960円 |
10GB | 5,280円 | |
15GB | – | |
25G | 10,098円 | – |
家族割引を適用したとしても、低容量プランではOCNモバイルONEの方が安いですね。
ただし、OCNモバイルONEには10GBを超えるプランは無いため、月に10GB以上のデータ容量を利用する人は、OCNモバイルONEは選択肢から外れてきます。
通話定額プランと組み合わせると
データ通信費に関しての違いは分かったので、次は通話定額を組み合わせるとどうなるかを見ていきましょう。
ワイモバイルの通話定額
ワイモバイルの通話定額は2種類あります。
1回10分話し放題の『だれとでも定額』と、通話時間・回数に制限のない『スーパーだれとでも定額』です。
それぞれの料金は下表の通り。
料金 | 内容 | |
---|---|---|
だれとでも定額 | 770円 | 10分以内の通話料が何度でも0円 |
スーパーだれとでも定額 | 1,870円 | 国内通話料0円 |
OCNモバイルONEの通話定額
OCNモバイルONEでは3種類のかけ放題が用意されています。
ワイモバイルと同じく、1度の通話が短い人は『10分かけ放題』、通話する機会が多く時間も長い人は『完全かけ放題』のように選べるようになっています。
TOP3かけ放題は、通話料が高い上位3人分の通話料が無料になります。
主に3人にしか電話をかけないという人は、完全かけ放題のように使えるかけ放題です。
料金 | 内容 | |
---|---|---|
10分かけ放題 | 935円 | 10分以内の通話料が何度でも0円 |
トップ3かけ放題 | 935円 | 通話料上位3番号が通話料0円 |
完全かけ放題 | 1,430円 | 国内通話料0円 |
基本料金に通話定額を組み合わせてみる
両社の完全通話定額を基本料金と合わせると下表のようになります。
データ容量 | ワイモバイル | OCNモバイルONE |
---|---|---|
500MB | 4,048円 | 1,980円 |
1GB | 2,200円 | |
3GB | 2,420円 | |
6GB | 5,148円 | 2,750円 |
10GB | 3,190円 | |
15GB | – | |
25G | 6,028円 | – |
通話定額を合わせても、OCNモバイルONEの方が料金は安いことがわかります。
とにかく安くスマホを利用したい人はOCNモバイルONEがおすすめです。
比較その② ワイモバイルとOCNモバイルONEの通信速度
続いては、両社の通信速度を比較していきます。
通信速度は携帯キャリアの満足度に直結する大切なポイントです。
ワイモバイルとOCNモバイルONEでどのような違いがあるのでしょうか。
スマホやインターネット回線の速度を比較できる「みんそく」から、それぞれの通信速度のデータをご紹介します。
ワイモバイルの通信速度は?
まずはワイモバイルの平均通信速度を見てみましょう。
平均ダウンロード速度: 63.76Mbps
平均アップロード速度: 15.21Mbps
平均ダウンロード速度が60Mbps超えということで、非常に速い通信速度となっています。
これだけの速度が出ていれば、スマホでのネット利用で「通信が遅くて我慢できない!」ということはまずないでしょう。
格安SIMの中では通信速度が速いと言われているワイモバイルの評判通りの結果になっています。
OCNモバイルONEの通信速度は?
続いてはOCNモバイルONEの平均通信速度をご紹介します。
- 平均ダウンロード速度 : 43.51Mbps
- 平均アップロード速度 : 9.79Mbps
ワイモバイルよりは若干遅い結果となりました。
とはいえ平均で30Mbpsを超えているので、OCNモバイルONEに関しても実用十分の速度が出ていると言えます。
ワイモバイルとOCNモバイルONE 時間帯別の通信速度は?
平均速度ではOCNモバイルONEの方が速いということがわかりましたが、時間帯別ではどうでしょう。
2社の時間帯別の通信速度を比較してみたいと思います。
時間帯 | ワイモバイル | OCNモバイルONE | ||
---|---|---|---|---|
下り | 上り | 下り | 上り | |
朝 | 80.41Mbps | 18.07Mbps | 50.05Mbps | 9.0Mbps |
昼 | 46.51Mbps | 12.92Mbps | 28.98Mbps | 7.79Mbps |
夕方 | 58.57Mbps | 12.53Mbps | 35.91Mbps | 8.07Mbps |
夜 | 36.86Mbps | 12.12Mbps | 52.52Mbps | 12.84Mbps |
深夜 | 59.55Mbps | 14.67Mbps | 67.12Mbps | 8.84Mbps |
大手キャリアから回線を借りている格安SIMは、回線が混み合うお昼や夕方に通信速度が遅くなる傾向がありますが、ワイモバイルは安定して速いという調査結果になっています。
通信速度を比較した結果
OCN モバイル ONEも決して遅くはないですし、ある程度快適に使えると考えられますが、ワイモバイルは1日を通じて速度が安定していることがわかりました。
昼休みや夕方の時間帯でも快適にネットを利用したいのであれば、OCN モバイル ONEよりもワイモバイルを選んだ方がストレスなく快適に使えそうですね。
比較その③ ワイモバイルとOCNモバイルONEの取り扱い端末
キャリアによって購入できる端末が変わってきますから、使いたい端末が購入できないのはマイナスポイント。
そこでここでは、ワイモバイルとOCNモバイルONEの取り扱い端末の違いを見ていきたいと思います。
ワイモバイルの取り扱い端末
まずは、ワイモバイルで販売されている端末の一部をご紹介します。
- iPhone12 mini
- iPhone12
- iPhone SE(第2世代)
- iPhone11Redmi 9T
- Xperia 10 Ⅲ
- OPPO Reno5 A
- Libero 5G
- AQUOS sense4 basic
2021年10月現在、まだiPhone13シリーズの取り扱いはありません。
Androidスマホについては、AQUOSやOPPOなど手ごろな価格の機種を多く取り扱っています。
OCNモバイルONEの取り扱い端末
続いては、OCNモバイルONEで販売されている端末の一部をご紹介します。
- iPhone 12/Pro/Pro Max/mini
- iPhone SE(第2世代)
- iPhone XR
- Xperia 10 III Lite
- AQUOS sense5G
- AQUOS sense4/sense4 plus
- Zenfone 8/8 Flip
- Jelly 2
- OPPO Find X3 Pro/ProG
- OPPO Reno5 A
- OPPO Reno A
- moto g50 5G/g100
OCNモバイルONEでもiPhone13シリーズの取り扱いはありません。
Androidスマホは、ワイモバイルと同じく手ごろな価格の端末を多く取り扱っています。
スマホで動画編集や配信のような高度な処理はしないので、ほどほどのスペックのスマホを安く買いたいという人におすすめのラインナップですね。
端末の充実度で選ぶなら
取り扱い端末は両社似通っていることがわかりました。
SIMとのセット販売されている端末も同じような品ぞろえとなっており、大きな差はありません。
ただし、同じ端末でも価格は時期によって変わるため、申し込み時にセール情報を確認しておくといいですね。
比較その④ ワイモバイルとOCNモバイルONEの解約金
解約金は両社ともに無し
ワイモバイル、OCNモバイルONEともに、現在契約可能なプランについて契約期間の縛りや解約金などの仕組みはありません。
契約してみて気に入らない点があればいつでも解約金なしで解約することができます。
端末に引き続き、この項目も選択のポイントとはなりませんね。
比較その⑤ ワイモバイルとOCNモバイルONEのサポート体制
格安SIMを使うときに気になることのひとつがサポート体制です。
大手キャリアと異なり、格安SIMはコストダウンのために実店舗を構えていないことが多く、サポートが不十分なところも多いです。
ある程度スマホに慣れている人ならともかく、デジタル機器が苦手な人は不安に感じることもあるでしょう。
ワイモバイルのサポートサービス
ワイモバイルのサポートは格安SIMらしからぬ手厚さになっています。
まず、全国各地に専門店がありますので対面でサポートを受けることが可能です。
スマホに関することはもちろん、料金プランの相談などもできるので安心ですね。
店舗以外にも、チャットサポートやLINEサポートも準備されています。
チャットサポートとLINEサポートの違いは以下の通りです。
24時間受け付け。オペレーターに相談できるのは9時~18時。
チャットサポートでは料金やサービス、スマホの操作方法などについて相談できます。
料金に関することや乗り換え方法、設定方法のような疑問についてLINE上で質問することができます。
また、チャットでは見られない請求額やデータ容量について確認することもでき便利です。
もちろん、電話での問い合わせをすることも可能です。
上記のサポートで解決が難しい場合は、電話または店頭で相談できます。
OCNモバイルONEのサポートサービス
OCNモバイルONEは専門店がなく、家電量販店などに「OCN モバイル ONE 引き渡しカウンター」が設置されていますが、できることが限られています。
- MNP転入の手続き
- 音声対応SIMの受け取り
- スマホ端末の確認
- 容量シェアの申し込み
契約内容の相談や故障などのトラブルが発生した際の対処などは対象外となります。
故障などのトラブルの際は、Webや電話でサポートを受けることになります。
OCNモバイルONEの公式ページでは、自動チャットが常に表示されていて、そこから質問が可能です。
ただし、チャットの返答をするのはAIですので、望んだ回答が得られない可能性があります。
ですので、電話もしくはメールでの問い合わせが基本になります。
サポートの充実度で選ぶなら
両社のサポートについてまとめると下表のようになります。
ワイモバイル | OCNモバイルONE | |
---|---|---|
実店舗 | 〇 | △ |
電話 | 〇 | 〇 |
チャット | 〇 | △ |
トラブル時のサポートは、ワイモバイルの方が手厚いですね。
何かあったときに直接店舗スタッフとやり取りできるのは安心感があります。
サポートを重視する方はワイモバイルを選ばれるとよいでしょう。
ワイモバイルとOCNモバイルONEどちらがおすすめ?
ここまで5つの観点で、ワイモバイルとOCNモバイルONEを比較してきました。
ここからは、比較結果をもとに、それぞれどんな人におすすめなのかを考えていきます。
両社の違いを理解して、自分に合うキャリアを選択しましょう。
ワイモバイルがおすすめの人
下記に当てはまる人はワイモバイルがおすすめです。
- 家族で利用したい
- 安定して速い回線がいい
- 実店舗でスマホについて相談したい
ワイモバイルは、家族割引で大きな割引を受けることができます。
それから、格安SIMトップクラスの回線速度の速さが魅力。
最大で25GB/月と大容量プランも準備されているので、スマホでVODサービスや動画配信など利用していてデータ容量の消費が多く、回線速度も重視したい人におすすめのキャリアです。
サポートも格安SIMの中では頭一つ抜けた手厚さになっています。
OCNモバイルONEがおすすめの人
下記に当てはまる人はOCNモバイルONEがおすすめです。
- 通信費を節約したい
- Wi-Fiでネットを使う機会が多い
- スマホに詳しく、実店舗がなくても気にならない
OCNモバイルONEは、ネット使い放題のプランはありません。最大でも10GB/月のプランとなっています。
ですが、月額料金はワイモバイルと比較すると安くなっています。
年間では万単位の差がつくことも。
自宅ではWi-Fi利用で、外出先ではそれほどスマホを使わないから、大容量プランでなくていいという方は通信費を節約できるOCNモバイルONEがおすすめです。
ワイモバイルとOCNモバイルONEの比較まとめ
最後に、比較した結果についてまとめます。
- 料金:OCNモバイルONEの方がお得
- 通信速度:両社ほぼ変わらず。1日を通じて速度が安定しているのはワイモバイル
- 取り扱い端末:大きな差はない。両社ともにエントリーからミドルスペックのモデルが中心
- 解約金:両社ともに無し
- サポート:実店舗で相談したいならワイモバイル。OCNモバイルONEは店舗なし
結論として、料金の安さを優先したい人はOCN モバイル ONE、料金は高くても手厚いサポート受けたい方はワイモバイルがおすすめです。
ワイモバイル、OCNモバイルONEともに低価格で品質もよいため、乗り換え先としてはどちらを選ばれても後悔はしないでしょう。
10GBを超える大容量プランが必要ならば、OCNモバイルONEは選択肢から外れますが、10GB以下のプランで良ければOCNモバイルONEの方が料金は安くなっています。
スマホの運用コストを抑えたい方はOCNモバイルONEがおすすめです。
ワイモバイルはOCNモバイルONEと比べると料金は高いですが、格安SIMの中では格段に手厚いサポートを受けることができます。
スマホに関するトラブルへの対処に不安がある人、店舗で相談をしたい人はワイモバイルを選ばれるといいでしょう。