ソフトバンクのサブブランド「ワイモバイル」は大手キャリアにも引けを取らない充実したサービスで人気です。
大手キャリアであるドコモから乗り換えを検討している人も多いかもしれません。
本記事ではワイモバイルとドコモを料金や通信速度などで徹底比較してみました。
ワイモバイルとドコモで悩んでいる人、ドコモからワイモバイルへの乗り換えを考えている人はぜひ参考にしてくださいね。
目次
ワイモバイルとドコモ総合比較
ワイモバイルとドコモの比較結果を一覧表にまとめました。
ワイモバイル | ドコモ | |
---|---|---|
月額料金 | 3GB:2,178円(税込) 15GB:3,278円(税込) 25GB:4,158円(税込) |
~1GB:3,465円(税込) ~3GB:4,565円(税込) ~5GB:5,665円(税込) ~7GB:6,765円(税込) 無制限:7,315円(税込) |
違約金・契約縛り | なし | なし |
光回線とのセット割 | 〇 | 〇 |
家族割引 | 〇 | 〇 |
データ繰り越し | 〇 (21年8月18日より) |
× |
5G | 〇 | 〇 |
eSIM | 〇 | × |
低速時の通信速度 | プランS:300kbps プランM/L:1Mbps |
128kbps (5Gギガライトのみ) |
高速/低速切り替え | × | × |
追加チャージ | 0.5GB/550円(税込) | 1GB/1,100円(税込) (5Gギガライトのみ) |
海外でのデータ通信の利用 | 〇 | 〇 |
かけ放題 | 10分かけ放題 かけ放題 |
5分かけ放題 かけ放題 |
端末セット | iPhone,Android | iPhone,Android |
実店舗 (独自店舗) |
約1,000店舗 | 約2,000店舗 |
キャリアメール | 〇 | 〇 |
キャリア決済 | 〇 | 〇 |
その他の特典 | Yahoo!プレミアム無料 | dカード GOLDで10%還元 |
ワイモバイルとドコモの比較①:料金プラン
まずはワイモバイルとドコモの料金プランを比較してみましょう。
ワイモバイルの料金プランはシンプルプランのみです。
データ通信量は3GB/15GB/25GBの3つが用意されています。
ドコモはヘビーユーザー向けの「ギガホ プレミア」と、ライトユーザー向け従量制プランの「ギガライト」の2種類です。
どちらも4Gプランと5Gプランから選べます。
ギガライトは4G/5Gで料金が変わりません。
ギガホ プレミアは5Gにすると月額料金が110円高くなります。
ワイモバイルは標準で5Gに対応しているので、本記事では5Gギガホ プレミア/5Gギガライトのみ取り扱います。
容量別に月額料金を比較してみました。
データ通信量 | ワイモバイル | ドコモ |
---|---|---|
~1GB | 2,178円(税込) | 3,465円(税込) |
~3GB | 5Gギガライト:4,565円(税込) 5Gギガホ プレミア:5,665円(税込) |
|
~5GB | 3,278円(税込) | 5,665円(税込) |
~7GB | 6,765円(税込) | |
~15GB | 7,315円(税込) | |
~25GB | 4,158円(税込) | |
無制限 | なし |
毎月のデータ通信量が25GB以下ならワイモバイルがお得です。
ドコモのギガライトは最も安い月1GB以下でも3,465円(税込)かかります。
ワイモバイルならそれより安い3,278円(税込)で15GBまで利用可能です。
毎月1GB以上利用する人なら、ドコモからワイモバイルへ乗り換えることで月額料金が半額近くまで下がります。
一方、25GB以上のデータ通信を使うならドコモの5Gギガホ プレミア一択です。
データ通信量に制限がないため、ゲームや動画視聴も思う存分楽しめます。
安さを取るならワイモバイル、大容量のデータ通信を使うならドコモですね。
5Gが不要ならギガホ プレミアにすることで60GBのデータ通信を月7,205円(税込)で使えます。
割引を含めても料金はワイモバイルがお得
ワイモバイルとドコモはどちらも割引サービスが豊富に用意されています。
割引 | ワイモバイル | ドコモ |
---|---|---|
家族割引 | 1,188円(税込)割引 (2回線目以降のみ) |
2人以上:550円(税込)割引 3人以上:1,100円(税込)割引 |
光回線とのセット割 | 1,188円(税込)割引 (おうち割 光セット(A)) |
最大1,100円(税込)割引 (ドコモ光セット割) |
クレジットカード割引 | なし | 187円(税込)割引 |
ワイモバイルは家族割引とおうち割 光セット(A)のどちらかのみ利用可能です。
併用はできません。
ドコモはすべての割引を併用可能です。
ただし、5Gギガライトはデータ通信量によってドコモ光セット割の割引額が異なります。
ドコモなら1人あたり最大2,387円(税込)の割引を受けられます。
しかし、料金的には割引を含めてもワイモバイルがお得です。
データ通信量 | ワイモバイル (割引なし) |
ワイモバイル (割引あり) |
ドコモ※ |
---|---|---|---|
~1GB | 2,178円(税込) | 990円(税込) | 2,178円(税込) |
~3GB | 5Gギガライト:2,728円(税込) 5Gギガホ プレミア:3,278円(税込) |
||
~5GB | 3,278円(税込) | 2,090円(税込) | 3,278円(税込) |
~7GB | 4,378円(税込) | ||
15GB | 4,928円(税込) | ||
25GB | 4,158円(税込) | 2,970円(税込) | |
無制限 | なし |
※家族3人以上で契約した場合
ドコモですべての割引を適用しても、割引がないワイモバイルのほうが安いケースが多いですね。
ワイモバイルで割引を利用できる場合は、その差がさらに広がります。
とにかく安く使うならワイモバイルがおすすめです。
一方、ドコモの5Gギガホ プレミアに割引を適用すれば、月額4,928円(税込)でデータ通信を無制限に使えます。
やはり、大容量のデータ通信を安く使いたいならドコモですね。
どちらも初期費用や違約金は不要
ワイモバイルとドコモはどちらも初期費用や違約金がかかりません。
ワイモバイルもドコモも、余計な費用をかけることなく契約・解約が可能です。
どちらも店舗で契約する場合は3,300円(税込)の初期費用がかかります。できる限り、オンラインで契約するのがおすすめです。
ワイモバイルとドコモの比較②:通信速度
続いてはワイモバイルとドコモの通信速度を比較してみましょう。
参考として速度測定サイト「みんそく」におけるワイモバイルとドコモのデータをチェックします。
データは2021年8月12日時点の直近3ヶ月の平均速度です。
時間帯 | ワイモバイル | ドコモ |
---|---|---|
朝 | 下り:66.33Mbps 上り:14.86Mbps |
下り:157.75Mbps 上り:18.13Mbps |
昼 | 下り:44.46Mbps 上り:13.52Mbps |
下り:190.99Mbps 上り:22.1Mbps |
夕方 | 下り:59.43Mbps 上り:12.44Mbps |
下り:224.07Mbps 上り:22.98Mbps |
夜 | 下り:33.34Mbps 上り:9.57Mbps |
下り:137.74Mbps 上り:16.35Mbps |
通信速度は大手キャリアであるドコモが優勢です。
常に100Mbpsを超える高速通信を維持していますね。
時間帯に関係なく、快適にスマホを使えるでしょう。
ワイモバイルも決して遅くはありません。
常に30~40Mbps前後出ており、動画視聴やゲームも快適に利用できます。
とにかく速度を重視するならおすすめはドコモです。
速度へのこだわりがあまりないなら、どちらを選んでも差は感じないでしょう。
データ通信関連の機能で比較
ワイモバイル、ドコモのデータ通信関連の機能を比較してみます。
ワイモバイル | ドコモ | |
---|---|---|
データ繰り越し | 〇 (21年8月18日より) |
× |
5G | 〇 | 〇 |
eSIM | 〇 | × |
低速時の通信速度 | プランS:300kbps プランM/L:1Mbps |
128kbp (5Gギガライトのみ) |
高速/低速切り替え | × | × |
追加チャージ | 0.5GB/550円(税込) | 1GB/1,100円(税込) (5Gギガライトのみ) |
海外でのデータ通信の利用 | 〇 | 〇 |
ワイモバイルはデータ繰り越しに対応しています。
データ通信量が余っても、翌月に繰り越して使うことが可能です。
eSIMへの対応や低速通信の最大速度など、機能面はワイモバイルが優れていますね。
ただ、ドコモで5Gギガホ プレミアを使う場合はデータ通信量が無制限です。
繰り越し非対応や低速通信が遅いことに関しては気にする必要がありませんね。
ワイモバイルとドコモの比較③:かけ放題
続いてはワイモバイルとドコモのかけ放題を比較してみましょう。
ワイモバイル | ドコモ | |
---|---|---|
5分かけ放題 | 770円(税込) | 770円(税込) |
完全かけ放題 | 1,870円(税込) | 1,870円(税込) |
専用アプリ | 不要 | 不要 |
かけ放題オプションの月額料金は全く同じです。
専用アプリなしでかけ放題が適用される点も共通していますね。
ただし、ドコモが1回5分までの通話が無料なのに対して、ワイモバイルは1回10分まで無料です。
コストパフォーマンスはワイモバイルのかけ放題が優れています。
その他の通話サービスで比較
かけ放題以外の通話サービスでも比較してみます。
ワイモバイル | ドコモ | |
---|---|---|
留守番電話 | 無料 | 330円(税込) |
着信転送 | 無料 | 無料 |
割込通話 | 220円(税込) | 220円(税込) |
国際電話・国際SMS | 〇 | 〇 |
国際ローミング | 〇 | 〇 |
どちらも基本的な通話サービスは対応しています。
ワイモバイルは留守番電話が無料です。
留守番電話が必須な人にはうれしいポイントですね。
ワイモバイルとドコモの比較④:取り扱い端末
次はワイモバイルとドコモで取り扱っている端末を比較してみましょう。
掲載しているのはいずれも2021年8月13日時点の取り扱い端末です。
iPhone:最新機種はドコモが充実
まずはiPhoneです。
取り扱いのある機種 | |
---|---|
ワイモバイル | iPhone 12/12 mini iPhone SE(第2世代) iPhone 11 |
ドコモ | iPhone 12/12 mini iPhone 12 Pro/12 Pro Max iPhone SE(第2世代) |
ドコモは最新のiPhone 12シリーズすべてを取り揃え、iPhone SE(第2世代)も購入可能です。
ワイモバイルも複数のiPhoneを取り揃えていますが、iPhone 12のProモデルは取り扱っていません。
スペックを重視する人にとっては、ドコモのほうが魅力的ですね。
しかも、スマホおかえしプログラムにより端末代を大幅に安くできます。
最新のiPhoneを安く購入したいならドコモがおすすめです。
Android:ドコモは格安モデルからハイエンドまで幅広い
続いてAndroidスマホの比較です。
ドコモは端末の種類が多いので、2020年秋以降に発売された最新機種のみ掲載しています。
取り扱いのある機種 | |
---|---|
ワイモバイル | Xperia 10 III/10 II Xperia 8 OPPO Reno5 A/Reno3 A Libero 5G Android One S8/S7/S6/S3/X5 かんたんスマホ2 arrows J |
ドコモ | Xperia 1 III/10 III/Ace II/5 II AQUOS R6/sense5G/sense 4 Galaxy A52/A51/A21 Galaxy S21/S21 Ultra/Note20 Ultra arrows Be4 Plus/NX9 LG VELVET |
Androidスマホも充実度はドコモが上ですね。
格安のエントリーモデルからハイエンドモデルまで、幅広く用意されています。
とくにハイスペックなAndroidスマホを購入したいならドコモ一択でしょう。
ワイモバイルも種類は豊富で、オリジナルスマホも多数用意されています。
スペックはそこまで必要ない、という人にはワイモバイルもおすすめです。
ワイモバイルとドコモの比較⑤:実店舗
続いてはワイモバイルとドコモの実店舗を比較してみます。
ワイモバイル | ドコモ | |
---|---|---|
店舗数 (独自店舗のみ) |
約1,000店舗 | 約2,000店舗 |
来店予約 | 可能 | 可能 |
ドコモショップの店舗数はワイモバイルショップの2倍近くあります。
ワイモバイルも比較的店舗数は多いほうです。
最近ではソフトバンクショップでの取り扱いも増えています。
それでも、大手キャリアであるドコモのほうが店舗数は多いですね。
とくに地方の場合はドコモのほうがサポートを受けやすいでしょう。
ワイモバイルとドコモの比較⑥:その他
最後に、ここまでのカテゴリに該当しないその他の特徴・サービスでワイモバイルとドコモを比較してみます。
Yahoo経済圏にはワイモバイルがマスト!
ワイモバイルにはYahoo!ショッピング・PayPayモールの還元率がアップする特典があります。
Yahoo!ショッピング・PayPayモールの還元率が合計で7%もアップします。
Enjoyパックは有料ですが、加入していると毎月500円分のクーポンももらえます。
オプション料は実質無料ですね。
普段からYahoo!ショッピング・PayPayモールで買い物をするなら、ワイモバイルがおすすめです。
Yahoo!やPayPay関連のキャンペーンで優遇されるのもワイモバイルのメリットです。
ドコモ×dカード GOLDでポイントがザクザク貯まる
ドコモはdカード GOLDと組み合わせることでdポイントを効率よく貯められます。
dカード GOLDはドコモが発行するゴールドカードです。
ドコモと組み合わせることで以下のような特典を利用できます。
ドコモとdカード GOLDを紐づけると、毎月のドコモ利用料の10%が還元されます。
dカード GOLDの年会費は11,000円(税込)と高額ですが、ドコモと組み合わせるとポイント還元だけで元を取ることも可能です。
ドコモ以外で利用しても1%のポイントが貯まりますし、スマホ決済「d払い」での2重取りもできます。
ドコモを利用するなら、dカード GOLDと組み合わせるのがおすすめです。
ワイモバイルとドコモ、おすすめはどっち?
ここまでワイモバイルとドコモをさまざまな観点から比較しました。
その結果を踏まえ、ワイモバイルとドコモがどのような人におすすめかをまとめます。
ワイモバイルがおすすめの人
次のような人にはワイモバイルがおすすめです。
月額料金で比較するとワイモバイルはドコモより圧倒的に安いです。
データ通信量が25GB以下なら、ドコモの半額ほどで使えることもあります。
スマホ代をとにかく安くしたいならワイモバイルがおすすめです。
ワイモバイルユーザーはYahoo!ショッピング・PayPayモールの還元率がアップします。
Yahoo!ショッピング・PayPayモールを頻繁に利用するならワイモバイルがお得です。
ドコモがおすすめの人
ドコモがおすすめなのは次のような人です。
5Gギガホ プレミアはデータ通信を無制限に使えます。
ワイモバイルの25GBでは物足りない人でも満足ですね。
ドコモは取り扱い端末が充実しています。
とくにハイスペックなAndroidスマホを使いたいならワイモバイルよりドコモがおすすめです。
ドコモをdカード GOLDやd払いなどと組み合わせると、dポイントがザクザク貯まります。
普段からdポイントを集めている人にもドコモはおすすめですよ。
まとめ
以上、ワイモバイルとドコモの比較でした。
ワイモバイルとドコモにおける最大の違いは月額料金です。
月間のデータ通信量が25GB以下ならワイモバイルにすると安くなります。
割引を考慮しても、ワイモバイルのほうがドコモよりお得です。
26GB以上のデータ通信を利用するならドコモの5Gギガホ プレミアを選びましょう。
5Gギガホ プレミアはデータ通信量が無制限なので、思う存分データ通信を利用できます。
ワイモバイルは月額料金が安いだけでなく通信速度やサービス内容もドコモに引けを取りません。
スマホ代を節約しながら、大手キャリアに近い使い勝手を維持したい人におすすめです。