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楽天モバイルとサブブランドを併用する方法!手順やメリット、注意点まとめ

月額料金の安さやかけ放題無料など魅力が多い楽天モバイルですが、対応エリアの狭さはまだ完全に改善されていません。

「楽天モバイルだけをメインの回線として使うのは不安」という人も多いでしょう。

そのような人におすすめしたいのが「楽天モバイル」とサブブランドである「UQモバイル」「ワイモバイル」の併用です。

UQモバイルはauの、ワイモバイルはソフトバンクの回線を利用します。
対応エリアが広く、楽天モバイルの弱点をカバーすることが可能です。

大手キャリアよりも月額料金が安いので、楽天モバイルと併用する場合も月額料金を押さえられます。

本記事では楽天モバイルとサブブランドを併用するメリット・注意点と実際の設定手順を解説します。

楽天モバイルとサブブランドを併用するメリット

楽天モバイルとサブブランドを併用するメリットは以下の通りです。

  • 楽天回線エリアの狭さを補える
  • 音声通話のかけ放題を無料で追加できる
  • 海外でも格安で使える
  • キャリア決済を継続できる

楽天回線エリアの狭さを補える

楽天モバイルとサブブランドを併用すると、楽天回線エリアの狭さを補えます。

楽天モバイルでデータ通信が無制限なのは楽天回線エリアのみです。
それ以外のパートナー回線エリアでは月5GBまでしか使えません。

楽天回線エリアはかなり広がってきましたが、大手キャリアには劣ります。
とくに地方や山間部では繋がりにくいでしょう。

都市部ではかなり繋がりやすくなりましたが、それでも地下や商業施設では繋がりにくいことがあります。

サブブランドであるUQモバイルはauと、ワイモバイルはソフトバンクと対応エリアが同じです。

対応エリアは全国に広がっており、楽天回線の対応エリア外でも問題なく使えます。

音声通話のかけ放題を無料で追加できる

楽天モバイルとサブブランドを併用すると、音声通話のかけ放題を無料で追加できます。

キャリア かけ放題の月額料金
楽天モバイル 無料
ワイモバイル 1,870円(税込)
UQモバイル 1,870円(税込)

UQモバイルとワイモバイルではかけ放題が有料です。
かけ放題があるのは貴重ですが、月額料金は高くなります。

楽天モバイルは専用アプリのRakuten Linkから発信すると通話料がかかりません。
Rakuten Linkの利用料は無料です。

しかも楽天モバイルは毎月の通信量が1GB未満なら月額料金がかかりません。

サブブランドでデータ通信を利用し、楽天モバイルを通話専用にすればかけ放題を無料で利用できます。

海外でも格安で使える

楽天モバイルは海外での利用料が安いというメリットもあります。
海外におけるデータ通信と音声通話の利用可否と料金について簡単にまとめました。

キャリア データ通信 音声通話
楽天モバイル 〇(2GBまで無料) 〇(アプリ利用で無料)
ワイモバイル 〇(2,980円(税込)/日)
UQモバイル ×

UQモバイルは海外だとデータ通信を使えません。
音声通話のみです。

ワイモバイルは音声通話もデータ通信も使えます。
ただし1日当たり2,980円(税込)と割高です。

利用量が25MB以下なら1,980円(税込)/日ですが、それでも割高です。

楽天モバイルなら海外でも月2GBまでデータ通信を無料で使えます。
使い切った場合も、1GB/500円(税込)でチャージ可能です。

Rakuten Linkアプリ同士なら通話料もかかりません。

さらに月額980円(税込)の国際通話かけ放題を付ければ、アプリを利用していない人との通話も無料です。

海外へ行くなら、楽天モバイルも契約しておくとお得になりますよ。

キャリア決済を継続できる

サブブランドを併用するとキャリア決済を継続できるというメリットもあります。

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楽天モバイルでも「楽天モバイルキャリア決済」というサービスを利用可能です。
しかし、楽天モバイルキャリア決済の対象はGoogle Playストアに限られます。

大手キャリアのキャリア決済の代わりにはなりません。

UQモバイルはauと、ワイモバイルはソフトバンクとほぼ同じキャリア決済を利用可能です。

サブブランドを併用すれば、楽天モバイルでもキャリア決済を継続できます。

サブブランドではキャリアメール相当のサービスも使えますが、アドレスは大手キャリアと異なります

楽天モバイルとサブブランドを併用する方法

楽天モバイルとサブブランドを併用する手順は以下の通りです。

  1. DSDV対応機種を用意する
  2. 楽天モバイル/サブブランドを契約する
  3. DSDV設定をする

DSDV対応機種を用意する

まずはDSDV対応機種を用意しましょう。

「DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)」は2枚のSIMカードを同時に待受けられる機能です。
1台のスマホで楽天モバイルとサブブランドを併用できます。

DSDV対応スマホは大きく2種類です。

  1. 2枚の物理SIMを挿せる機種
  2. 物理SIM+eSIMが使える機種

eSIMは物理SIMなしで契約できる組み込み式SIMのことです。
楽天モバイル、UQモバイル、ワイモバイルはいずれもeSIMに対応しています。

オンラインでも郵送を待つ必要がなく、最短5分ほどで使えるのがeSIMのメリットです。

eSIM対応スマホを利用しているなら、楽天モバイルとサブブランドのどちらかをeSIMで申し込みましょう。

iPhoneはXS/XS Max/XR以降でDSDV対応

iPhoneはXS/XS Max/XR以降の全機種で物理SIM+eSIMのDSDVに対応しています。

eSIM対応のiPhone
  1. iPhone XR/XS/XS Max
  2. iPhone 11シリーズ
  3. iPhone SE(第2世代)
  4. iPhone 12シリーズ
  5. iPhone 13シリーズ

現在iPhoneを利用している場合はどちらかを物理SIMで契約し、もう片方をeSIMで利用してください。

大手キャリアのiPhoneでeSIMを利用する場合はSIMロック解除が必要です。

なお、最新モデルのiPhone 13シリーズのみeSIM+eSIMのデュアルeSIMに対応しています。
楽天モバイルとサブブランドの両方をeSIMで保有することが可能です。

AndroidスマホはDSDV対応機種が豊富

AndroidスマホはDSDV対応機種が非常にたくさんあります。

楽天モバイル回線かつDSDVに対応している機種は以下の通りです。

メーカー 機種名
ASUS ZenFone 7/7 Pro
ZenFone 8
Google Pixel 4/4 XL
Pixel 4a/4a(5G)
Pixel 5
Pixel 5a(5G)
HUAWEI nova 5T
nova lite 3
P30 lite
OPPO AX7
Find X
OPPO A5 2020
OPPO A54 5G
OPPO A73
OPPO Reno A 128GB
OPPO Reno3 A
OPPO Reno5 A
R17 Pro
Reno 10x Zoom
SHARP AQUOS sense3 lite SH-RM12
AQUOS sense3 plus SH-M11
AQUOS sense3 plus SH-RM11
AQUOS sense3 SH-M12
AQUOS sense4 SH-M15
AQUOS sense4 lite SH-RM15
AQUOS sense4 plus SH-M16
AQUOS sense5G SH-M17
AQUOS zero2 SH-M13
SONY Xperia 10 III Lite
Xiaomi Redmi Note 9S
Mi Note 10 Lite

上記以外にもDSDV対応モデルはたくさんあります。

ただし、DSDV機能を使うためには端末が楽天モバイルとサブブランドの両方の回線に対応していないといけません。

3社とも、端末の動作確認を実施してその結果を公表しています。
端末を購入する前に、動作確認されているかを必ずチェックしてください。

iPhoneは楽天モバイル・サブブランドいずれの回線も対応しているので問題ありません。

楽天モバイル/サブブランドを契約する

端末を準備できたら楽天モバイル/サブブランドを契約します。

楽天モバイルを契約中ならサブブランドを、サブブランド契約中なら楽天モバイルを契約してください。

サブブランドは公式サイトから、楽天モバイルはアプリから申し込むのがおすすめです。
画面の指示に従って契約者情報の入力や本人確認を済ませましょう。

とくに難しいことはありませんが、SIMタイプの選択には注意してください。

利用するスマホ 契約中のSIMタイプ 追加するSIMタイプ
物理SIMのみ対応 nanoSIM nanoSIM
eSIM対応スマホ nanoSIM eSIM
eSIM nanoSIM

スマホが物理SIMのみ対応ならとくに難しいことはありません。
追加するSIMもnanoSIMを選んでください。

物理SIM+eSIM対応スマホの場合は現在契約しているキャリアに合わせて選びます。
例えばサブブランドの物理SIM利用中なら、楽天モバイルはeSIMで申し込んでください。

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楽天モバイルもサブブランもオンラインで本人確認する「eKYC」に対応しています。
eKYCでeSIMを申し込むとその日のうちに開通し、利用を開始できます。

eSIMを申し込む場合はeKYCを積極的に活用してください。

eKYCを利用する際は運転免許証やマイナンバーカードといった顔写真付きの書類が必要です。

DSDV設定をする

楽天モバイルとサブブランドを契約したら、スマホでDSDV設定をします。
設定手順はSIMタイプとOS(iPhoneかAndroidか)によって異なります。

iPhone(物理SIM)の場合

まずはiPhoneですでにeSIMを利用しており、そこに物理SIMを追加する方法です。
ワイモバイルおよびUQモバイルの物理SIMを利用する場合はAPN設定をします。

Wi-Fiに接続したiPhoneでSafariを起動し、プロファイルダウンロードページへアクセスしてください。

プロファイルをダウンロードしたら「設定」→「一般」→「プロファイル」の順にアクセスし、インストールしてください。

楽天モバイルはAPN設定不要です。
SIMカードを挿すだけで使えます。

iPhone 13についてはUQモバイル・ワイモバイルもAPN設定は必要ありません。

キャリアアップデートを促すメッセージが表示された場合は必ず「アップデート」をタップしてください。

iPhone(eSIM)の場合

楽天モバイルとUQモバイルのeSIMを追加する場合はそれぞれの専用アプリを使うのがおすすめです。

  • 楽天モバイル:my 楽天モバイルアプリ
  • UQモバイル:UQ mobileポータルアプリ

ワイモバイルの場合はiPhone以外の端末でメールに記載のURLにアクセスしてQRコードを表示し、それをiPhoneで読み取ってください。

  • STEP1
    iPhoneのカメラを起動しQRコードを読み取る
  • STEP2
    「モバイル通信プランを追加」をタップする
  • STEP3
    デフォルトで利用するSIMを選択する

Androidスマホ(物理SIM)の場合

物理SIMのみ対応のAndroidスマホでは手動でAPN設定が必要です。

設定手順はAndroidスマホによって異なります。
詳しくは取扱説明書を参考にしてください。

ここでは例としてReno Aにおける設定手順を解説します。

  1. 「設定」→「ネットワークとインターネット」の順にタップする
  2. 「モバイルネットワーク」の順にタップする
  3. APN設定したいSIMカードをタップする
  4. 「詳細設定」→「アクセスポイント名」の順にタップする
  5. APN一覧にAPNがある場合はタップして完了する
  6. APNがない場合は右上の「+」をタップする
  7. APN情報を入力し「保存」をタップする
  8. 保存したAPNをタップする

端末によってはすでにAPNが登録されていることがあります。
その場合はAPN一覧からそのAPNをタップするだけで完了です。

APNがない場合は手動でAPN情報を入力します。
入力事項は各社の公式サイトからチェックしてください。

Androidスマホ(eSIM)の場合

最後にeSIM対応のAndroidスマホにeSIMを追加する手順です。

楽天モバイルとUQモバイルについてはiPhone同様に専用アプリを使うのがおすすめです。

  • 楽天モバイル:my 楽天モバイルアプリ
  • UQモバイル:UQ mobileポータルアプリ

ワイモバイルの場合もほぼ同じです。

利用する機種以外の端末でメールに記載のURLからQRコードを表示し、それをカメラで読み取ってください。

  • STEP1
    「設定」→「ネットワークとインターネット」の順にタップする
  • STEP2
    「モバイルネットワーク」をタップする
  • STEP3
    「代わりにSIMをダウンロードしますか?」をタップする
  • STEP4
    カメラが起動したら先ほど表示したQRコードを読み取る
  • STEP5
    「有効化」をタップする

eSIMを設定した後にAPN設定が必要です。
「Androidスマホ(物理SIM)の場合」を見ながらAPN設定をしてください。

Androidの設定手順は機種によって異なります。
詳しくは取扱説明書も参考にしてください。

利用するSIMを設定する

DSDV機能を使う際はデータ通信と音声通話(発信)にどのSIMを利用するかを設定してください。

利用するSIMの設定方法もiPhoneとAndroidで異なります。

iPhoneの場合

iPhoneの場合は「設定」から変更可能です。

データ通信用のSIMは「モバイルデータ通信」から、音声通話用のSIMは「デフォルトの音声回線」から設定してください。

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例えばUQモバイルのSIMでデータ通信、楽天モバイルで音声通話を利用する際は、

  • モバイルデータ通信:UQモバイル
  • デフォルトの音声回線:楽天モバイル

となるように設定しましょう。

Androidの場合

一般的なAndroidスマホなら「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク設定」→「アクセスポイント名」から利用するSIMを変更可能です。

Androidは機種ごとにカスタマイズされているため、手順も機種によって異なります。

例えば筆者が利用しているOPPO Reno Aの場合は「設定」→「デュアルSIM & モバイルネットワーク」から切り替え可能です。

詳しくは取扱説明書も参考にしてください。

楽天モバイルとサブブランドを併用する際の注意点

楽天モバイルとサブブランドを併用する際の注意点は以下の通りです。

  • 楽天モバイル単体より割高になる
  • かけ放題を利用するにはRakuten Linkアプリが必須

楽天モバイル単体より割高になる

楽天モバイルとサブブランドを併用する場合、楽天モバイル単体よりも月額料金が高くなります。

通信量 楽天モバイル ワイモバイル UQモバイル
1GB 0円 1,628円(税込) 2,178円(税込)
3GB 1,078円(税込) 1,628円(税込) 2,178円(税込)
15GB 2,178円(税込) 2,728円(税込) 3,278円(税込)
20GB 2,178円(税込) 3,828円(税込) 4,158円(税込)
25GB 3,278円(税込) 3,828円(税込)] 4,158円(税込)

楽天モバイル単体の場合、月1GB未満なら完全無料です。
月3GBでも1,078円、月20GBなら2,178円です。

サブブランドを併用する場合、もっとも安い3GBプランでもUQモバイルなら1,628円(税込)、ワイモバイルなら2,178円(税込)かかります。

少しでも月額料金を節約したい人は楽天モバイル一本でいくのがおすすめです。

かけ放題を利用するにはRakuten Linkアプリが必須

楽天モバイルのかけ放題を利用するためにはRakuten Linkアプリが必須です。

Rakuten Linkアプリを使わない場合、かけ放題が適用されません。
通話料を節約したい場合は必ずRakuten Linkアプリを利用してください。

iPhoneの場合、Rakuten Link以外からの電話は標準の電話アプリで着信します。
折り返すと通話料がかかるので注意してください。

まとめ

以上、楽天モバイルとサブブランドを併用するメリット・注意点と手順について解説しました。

サブブランドと併用することで、楽天モバイルの弱点である「対応エリアの狭さ」が解消されます。

さらに、楽天モバイルを音声通話専用として使えばかけ放題が無料です。
サブブランドでかけ放題オプションを利用するよりお得になります。

楽天モバイルもサブブランドも優秀ですが、併用することで両方の良さを引き出すことが可能です。

どちらにするか悩むなら、いっそのこと併用してしまうのがおすすめですよ。

【公式】楽天モバイル

【公式】UQモバイル

【公式】ワイモバイル(Y!mobile)

ABOUT ME
吾妻 和希
格安SIM・スマホが好きなライター。学生時代に節約のため格安SIMを使い始めました。格安SIM歴は6年を越え、その経験を生かしてスマホライターとして活動中。
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