楽天モバイルとOCNモバイルONEどちらも低価格で人気のある格安SIMです。
乗り換え先として両社を検討されている方も多いでしょう。
そこで今回は、両社にどういった違いがあるのか比較していきます。
比較項目は以下の6項目。
- 料金
- 通信速度
- 通話定額サービス
- 取り扱い端末
- 解約金
- サポート
楽天モバイルとOCNモバイルONEの違いを知りたい方、他キャリアから楽天モバイル、OCNモバイルONEへの乗り換えを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
比較その① 楽天モバイルとOCNモバイルONE の料金
まずは多くの人が気になるポイント、両社の料金を比較してみましょう。
楽天モバイルの料金プラン
下表が楽天モバイルの料金プラン『Rakuten UN-LIMIT Ⅵ』の料金です。
データ容量 | 月額料金 |
---|---|
1GBまで | 0円 |
3GBまで | 1,078円 |
20GBまで | 2,178円 |
20GB超 | 3,278円 |
楽天モバイルの料金プランは『Rakuten UN-LIMIT Ⅵ』は、使った分だけ料金が上がる従量制プランです。
0GBから20GB以下までは、使ったデータ量に応じて料金が変わる従量制の仕組みとなっています。
そのため、たくさんネットを使わない人も、低料金で運用することが可能です。
1GBまでは0円なので、使い方を工夫すれば0円で運用することも可能です。
また、対象エリアでは5Gの利用も可能です。
OCNモバイルONEの料金プラン
データ容量 | 音声SIM | SMS専用 | データ専用 |
---|---|---|---|
1GB | 770円 | – | – |
3GB | 990円 | 990円 | 858円 |
6GB | 1,320円 | 1,320円 | 1,188円 |
10GB | 1,760円 | 1,760円 | 1,628円 |
OCNモバイルONEのプランも非常にシンプルで、わかりやすくなっています。
特徴としては、1GB、770円と低容量のプランが業界最安クラスの低価格です。
一方、最高でも10GBのプランとなっていて、無制限の使い放題のような大容量プランはありません。
低~中容量のデータ使用量のユーザや、サブ機として利用したいユーザがメインターゲットと言えるでしょう。
通信費が節約できるのは
楽天モバイルとOCNモバイルONEの料金を比較したのが以下の表です。
1GBまでは、楽天モバイルが0円なので、OCNモバイルONEはかないません。
一方、10GBまではOCNモバイルONEが若干安くなっています。
データ容量 | 楽天モバイル | OCNモバイルONE |
---|---|---|
1GB | 0円 | 770円 |
3GB | 1,078円 | 990円 |
6GB | 2,178円 | 1,320円 |
10GB | 1,760円 | |
20GB | – | |
20GB超 | 3,278円 | – |
OCNモバイルONEには10GB以上のデータ容量のプランがありません。
SNSや動画コンテンツをよく利用していて、月に10GB以上モバイルデータ通信を利用するという方は、楽天モバイルを選ばれた方が、ストレスなくスマホでネットを利用できるでしょう。
ただし、ひとつ注意しなければならない点があります。
楽天モバイルはパートナー回線エリアでは、データ通信量が5GBを超えると、最大通信速度が1Mbpsになる通信制限を受けます。
楽天モバイルの自社回線が整備されておらず、提携しているau回線に切り替わるエリアです。
楽天回線エリアはこちらを参照ください。
そのため、パートナー回線エリアにお住まいで、5GB以上のデータ通信を利用するならばOCNモバイルONEを選ばれた方が快適に使えます。
比較その② 楽天モバイルとOCNモバイルONEの通信速度
続いては、携帯キャリア選びで外せないポイントである、通信速度を比較していきます。
通信速度は携帯キャリアの満足度に直結する大切なポイントです。
楽天モバイルとOCNモバイルONEでどのような違いがあるのでしょうか。
スマホやインターネット回線の速度を比較できる「みんそく」から、それぞれの通信速度のデータをご紹介します。
楽天モバイルの通信速度は?
まずは楽天モバイルの平均通信速度を見てみましょう。
平均ダウンロード速度: 31.16Mbps
平均アップロード速度: 18.09Mbps
平均ダウンロード速度が30Mbpsということで、特別速いとはいえませんが、ネット利用に困ることはない速度です。
これだけの速度が出ていれば、スマホでのネット利用で「通信が遅くて我慢できない」ということはないでしょう。
OCNモバイルONEの通信速度は?
続いてはOCNモバイルONEの平均通信速度をご紹介します。
- 平均ダウンロード速度 : 43.51Mbps
- 平均アップロード速度 : 9.79Mbps
楽天モバイルよりも少し早いですが、ほとんど変わり映えしない結果となりました。
4K動画視聴の推奨通信速度が20Mbps程度と言われていますから、OCNモバイルONEに関しても実用十分の速度が出ていると言えます。
楽天モバイルとOCNモバイルONE 時間帯別の通信速度は?
平均速度ではOCNモバイルONEの方が速いということがわかりましたが、時間帯別ではどうでしょう。
2社の時間帯別の通信速度を比較してみたいと思います。
時間帯 | 楽天モバイル | OCNモバイルONE | ||
---|---|---|---|---|
下り | 上り | 下り | 上り | |
朝 | 33.67Mbps | 18.49Mbps | 50.05Mbps | 9.0Mbps |
昼 | 26.55Mbps | 16.4Mbps | 28.98Mbps | 7.79Mbps |
夕方 | 31.64Mbps | 18.99Mbps | 35.91Mbps | 8.07Mbps |
夜 | 26.91Mbps | 17.6Mbps | 52.52Mbps | 12.84Mbps |
深夜 | 34.53Mbps | 18.65Mbps | 67.12Mbps | 8.84Mbps |
結論としては、時間帯毎に並べてみても大きな差はありませんでした。
通信速度を比較した結果
平均通信速度、時間帯別の通信速度を比べて見ましたが、両社に大きな差はないことがわかりました。
しかし、楽天モバイルはエリアによってパートナー回線になってしまうことがあるため、安定感に関してはOCNモバイルONEの方が良さそうです。
パートナー回線だから遅いということはありませんが、パートナー回線で5GB/月を超えて使うと通信制限を受けるため遅くなります。
実際にネット上では、楽天モバイルのパートナー回線に関する不満の口コミが見られます。
楽天モバイル圏内なのにパートナーエリアに接続されるのストレスしかない。再起動、機内モード、SIMの差し替えまでやってもムリ。
— きゅん (@kyun__nuyk) October 21, 2021
楽天モバイル、対応エリア内なのにずっとパートナー回線使用になるから今月5GBしか使ってないのにもう速度制限になってるし、パートナー回線を使用しないにチェックいれてもコレだから絶望しかない
早くちゃんと対応してくれーーー pic.twitter.com/unXWHqZlNA— ひひはひ (@hhhhc_vt) October 17, 2021
比較その③ 楽天モバイルとOCNモバイルONEの通話定額サービス
続いては通話定額オプションを比較していきたいと思います。
Lineなどの無料通話アプリが普及したとはいえ、仕事での利用などを考慮すると、まだまだ電話番号での通話をされている方が多いでしょうから通話料は安いに越したことはありません。
それでは、両社の通話定額サービスを比較してみましょう。
楽天モバイルは通話料無料
楽天モバイルは、『Rakuten LINK』という専用アプリを利用することで、すべての国内通話が無料です。
データ容量1GBまで0円に加えて、国内通話料まで0円ということで楽天モバイルのコスパは恐ろしいですね。
OCNモバイルONEのかけ放題サービス
OCNモバイルONEでは3種類のかけ放題が用意されています。
料金 | 内容 | |
---|---|---|
10分かけ放題 | 935円 | 10分以内の通話料が何度でも0円 |
トップ3かけ放題 | 935円 | 通話料上位3番号が通話料0円 |
完全かけ放題 | 1,430円 | 国内通話料0円 |
楽天モバイルのように通話料0円とはいきませんが、定額でかけ放題を利用することができます。
1度の通話が短い人は『10分かけ放題』。通話する機会が多く、時間も長い人は『完全かけ放題』のように細かく選べるようになっています。
それぞれ利用料金が異なるので、自分に最適なプランを選択できるのは嬉しいポイントです。
料金以外のところで楽天モバイルと違う点は、かけ放題を利用するために専用アプリを使う必要がありません。
そのため、誤って別のアプリで電話をかけてしまい通話料が発生した。ということが起こりません。
コスパがいいのは楽天モバイル
10GB/月のプランで完全かけ放題を利用すると、両社の利用料金は下表のようになります。
楽天モバイルの方が1,000/月お得という結果となりました。
楽天モバイル | OCNモバイルONE | |
---|---|---|
10GB/月+完全かけ放題 | 2,178円 | 3,190円 |
楽天モバイルの通話料無料はOCNモバイルONEだけでなく、どの格安SIMでも太刀打ちできません。
通話する機会が多い方は、楽天モバイルを選ばれた方がお得です。
比較その④ 楽天モバイルとOCNモバイルONEの取り扱い端末
キャリアによって購入できる端末が変わってきますから、魅力的な端末を取り扱っているかは、気になるポイントです。
そこでここでは、取り扱い端末の違いを見ていきたいと思います。
楽天モバイルの取り扱い端末
まずは、楽天モバイルで販売されている端末の一部をご紹介します。
- iPhone 13 Pro/iPhone 13 Pro Max
- iPhone 13/iPhone 13 mini
- iPhone 12/Pro/Pro Max/mini
- iPhone SE(第2世代)
- AQUOS zero6
- AQUOS sense4 lite
- OPPO Reno5 A
- Galaxy Note10+
- Rakuten BIG s
- Rakuten Hand
以前の楽天モバイルにはAndroidスマホしかありませんでしたが、2021年4月よりiPhoneの販売もスタートしました。
最新のiPhone13シリーズもしっかり取り揃えています。
Androidスマホについては、AQUOSやOPPOなど手ごろな価格の機種を多く取り扱い。
さらに、Rakuten BIG sやRakuten Handなど、低価格の楽天オリジナルスマホもあります。
OCNモバイルONEの取り扱い端末
続いては、OCNモバイルONEで販売されている端末の一部をご紹介します。
- iPhone 12/Pro/Pro Max/mini
- iPhone SE(第2世代)
- iPhone XR
- Xperia 10 III Lite
- AQUOS sense5G
- AQUOS sense4/sense4 plus
- Zenfone 8/8 Flip
- Jelly 2
- OPPO Find X3 Pro/ProG
- OPPO Reno5 A
- OPPO Reno A
- moto g50 5G/g100
OCNモバイルONEでは3万円位までの手ごろな価格の端末を多く取り扱っています。
スマホで動画編集や配信のような高度な処理はしないので、ほどほどのスペックのスマホを安く買いたいという人にはOCNモバイルONEもおすすめです。
端末の充実度で選ぶなら
最新のiPhoneを使いたい方は楽天モバイルです。
OCN モバイル ONEでは現在のところ、最新のiPhone 13シリーズの取り扱いはありません。
最新のiPhoneをいち早くゲットして使い倒したい人は、OCN モバイル ONEよりも楽天モバイルがおすすめです。
一方、Androidスマホに関してはあまり差がないため、欲しい機種がある方を選ばれるとよいでしょう。
比較その⑤ 楽天モバイルとOCNモバイルONEの解約金
解約金は両社ともに無し
楽天モバイル、OCNモバイルONEともに、契約期間の縛りや解約金などの仕組みはありません。
いつ解約しても解約金は発生しないので、契約してみて気に入らない点があればいつでも解約することができます。
「乗り換えたいな」と感じたときに、余計な出費をせずに済むのは嬉しいポイントです。
比較その⑥ 楽天モバイルとOCNモバイルONEのサポート体制
楽天モバイルのサポートサービス
楽天モバイルは全国各地に楽天モバイルショップがありますが、購入後の相談はできませn。
Webで購入した製品に関するサポートはWeb上での対応となります。
契約する際に店舗にてサービスや不明点を説明してもらったり、申し込み・設定をサポートしてもらうことはできます。
OCNモバイルONEのサポートサービス
家電量販店などに「OCN モバイル ONE 引き渡しカウンター」が設置されていますが、できることが限られています。
契約内容の相談や故障などのトラブルが発生した際の対処などは対象外となります。
ですから、故障などのトラブルの際は、Webや電話でサポートを受けることになります。
サポートの充実度で選ぶなら
両社のサポートについてまとめると下表のようになります。
楽天モバイル | OCNモバイルONE | |
---|---|---|
実店舗 | 〇 | △ |
電話 | 〇 | 〇 |
チャット | 〇 | 〇 |
トラブル時のサポートは、専門店のある楽天モバイルの方が手厚いと言えます。
何かあったときに直接店舗スタッフとやり取りできるのは安心感があります。
対面サポートを重視する方は楽天モバイルを選ばれるとよいでしょう。
楽天モバイルとOCNモバイルONEどちらがおすすめ?
ここまで6つの観点で、楽天モバイルとOCNモバイルONEを比較してきました。
ここからは、比較結果をもとに、それぞれどんな人におすすめなのかを考えていきます。
両社の違いを理解して、自分に合うキャリアを選択しましょう。
楽天モバイルがおすすめの人
下記に当てはまる人は楽天モバイルがおすすめです。
- 楽天回線エリアに住んでいる
- 通信制限を気にせずネットを使い倒したい
- 通話が多い
- 最新のiPhoneをいち早く手に入れたい
- 実店舗でスマホについて相談したい
楽天モバイルは、シンプルなワンプランでネット使い放題。通話も専用のRakuten LINKアプリを使えば、国内通話無料です。
そのため、お金をかけずにスマホを利用したい人に最適な会社だといえます。
一方で、自社回線エリアが限られており、エリア外になると5GB/月に制限があるパートナー回線を使う必要があるのがデメリットです。
自分の生活圏が楽天モバイルの自社回線エリアであれば、楽天モバイルのメリットを最大限活かすことができるでしょう。
使い方によっては0円で運用できることもふまえると、サブ端末として利用することもおすすめです。
OCNモバイルONEがおすすめの人
下記に当てはまる人はOCNモバイルONEがおすすめです。
- 通信費を節約したい
- Wi-Fiでネットを使う機会が多い
- スマホ端末はハイスペックでなくてもよい
- 自宅のネット回線にOCN光を使っている
- スマホに詳しく、実店舗がなくても気にならない
OCNモバイルONEは、ネット使い放題のプランはありません。最大でも10GB/月のプランとなっています。
自宅ではWi-Fi利用で、外出先ではそれほどスマホを使わないから、大容量プランでなくていいという方は通信費を節約できるOCNモバイルONEがおすすめです。
また、OPPOなどの格安スマホが充実しているので、より安くスマホを購入したい人にもOCNモバイルONEは適しています。
音声SIMと端末のセット購入で端末が大幅割引になるセールを頻繁に開催しているので、気になる方は公式ページをチェックしてみてくださいね。
楽天モバイルとOCNモバイルONEの比較まとめ
最後に、比較した結果についてまとめます。
- 料金:楽天モバイルの方がお得
- 通信速度:両社ほぼ変わらず。安定感があるのはOCNモバイルONE
- 通話定額サービス:通話無料の楽天モバイルがお得
- 取り扱い端末:iPhoneは楽天モバイルの方が充実。Androidは大きな差はない
- 解約金:両社ともに無し
- サポート:実店舗で相談したいなら楽天モバイル。OCNモバイルONEは店舗なし
楽天モバイル、OCNモバイルONEともに低価格で解約金もないため、乗り換え先としてはどちらを選ばれても損はしないでしょう。
ポイントはお住いのエリアが楽天回線エリアかどうか。
楽天回線エリアであれば通信制限を受けることがないため、常に快適にネットを利用できるでしょう。
通話料も無料になるので、OCNモバイルONEよりも低コストで運用できます。
OCNモバイルONEはドコモの回線を利用しているので、エリアの心配はありません。
楽天回線エリア外で5GB/月以上のデータ通信を利用するならOCNモバイルONEを選択しましょう。
乗り換えを検討している人は、ぜひ本記事を参考にして楽天モバイルとOCNモバイルONEの違いから、どちらが自分に合っているかを判断してくださいね。