楽天モバイルは第4のキャリアとして携帯業界に新たに参入した会社で、料金が安いのが大きな特徴です。
UQモバイルから楽天モバイルに乗り換えは、手順通りに行えば難しくありません。
乗り換えの手順をパターン別に解説し、注意点やメリットも合わせて紹介します。
目次
端末を持ち込む?購入する?
楽天モバイルは端末を購入もできますが、今お手持ちの端末を持ち込んで使うことも可能です。
乗り換えの時に端末をどうするかは、以下の4つのパターンがあります。
- 楽天モバイルで購入する
- その他ネットなどで購入する
- キャリアで購入した端末を持ち込む
- UQモバイルで購入した端末を持ち込む
楽天モバイルで購入する場合
楽天モバイルではiPhoneやSIMフリー端末、楽天モバイルオリジナルのスマホなど、様々な端末を多く販売しています。
またキャンペーンをほぼ常に開催しており、ポイント還元による実質0円・実質1円の端末も多くあります。
楽天モバイルで端末を購入すれば対応端末を気にする必要が無いので、一番確実な方法と言えるでしょう。
その他ネットなどで購入する場合
楽天モバイルではアマゾンなどのネットショッピングや家電量販店、オークションなどで購入した端末も使えます。
ただし全ての端末が使えるわけではありません。
楽天回線で使えるかどうか、事前に対応端末一覧で使えることを確認しましょう。
楽天モバイルで販売している端末を量販店などで購入するのであれば、問題ありません。
オークションで購入する場合トラブルを避けるため、これまでの評価がされているか、SIMロック解除はされているかなどしっかり確認してください。
キャリアで購入した端末を持ち込む
ドコモ・au・ソフトバンクからUQモバイルに乗り換えた時に端末を持ち込んだ人は、楽天モバイルでもそのまま使えます。
全ての端末が使えるわけでは無いため、楽天モバイルで使えるかどうか事前に対応端末で調べておきましょう。
SIMロック解除はUQモバイルに乗り換える際に行っているため、SIMロック解除をする必要もありません。
ただしauからUQモバイルに乗り換えてSIMロック解除してない人は要注意です。
思い当たる人はauショップやカスタマーセンターに問い合わせてみてください。
UQモバイルで購入した端末を持ち込む
UQモバイルで購入した端末も楽天モバイルで使えます。
ですが全ての端末が使えるわけでは無いため、楽天モバイルの対応端末から確認しておきましょう。
UQモバイルの端末にはSIMロックがかかっている可能性があり、乗り換え前に解除が必要です。
SIMロック解除の方法は次をご覧ください。
2021年10月1日以降に購入した端末にはSIMロックがかかっていないため、SIMロック解除の手続きなしで乗り換え可能です。
SIMロック解除の方法
SIMロック解除の方法は以下の2つがあります。
この中で、ショップで手続きをすると3,300円(税込)の手数性がかかります。
my UQなら手数料はかからないので、my UQから行うことをおすすめします。
my UQでSIMロック解除の方法
my UQでのSIMロック解除方法は以下のとおりです。
- 「my UQにログイン」
- 右上メニューの「契約内容の確認・変更」
- 一覧の一番下「SIMロック解除」
ここまで操作すると、UQモバイルで購入した端末名と現在の状態が出てきます。
「解除済」であればSIMロック解除が完了しているため、このまま乗り換えてOKです。
「未解除」なら下の「SIMロック解除」をタップして解除します。
「SIMロック解除を受け付けました」と表示が出れば、SIMロック解除は完了です。
電話番号は変える?変えない?
現在UQモバイルで使っている番号をそのまま引き継ぐか、新たに楽天モバイルで番号を取得するかを選びます。
番号を変えない場合MNP予約番号の取得が必要となります。
以前は手数料が3,300円(税込)かかりましたが、UQモバイルでは2021年4月1日以降MNP転出手数料を廃止しているため、現在は無料で転出できます。
電話番号を変える場合
楽天モバイルで契約後、UQモバイルで解約の手続きをします。
解約を忘れてしまうと楽天モバイルとUQモバイルの料金が重複して請求されるためご注意ください。
解約の手続きはUQモバイルショップか、UQモバイルのカスタマーセンターに電話して行います。
UQ mobileお客さまセンター
0120-929-818
最初に音声ガイダンスが流れるので指示に従い操作し、「解約」を選ぶとオペレーターに繋がります。
私が電話をした時は強引な引き止めはありませんでした。
解約の理由を聞かれるので、「楽天モバイルの方が安いので」と伝えると快く納得してもらえます。
電話番号を変えない場合
電話番号を変えずに乗り換える場合は、UQモバイルでMNP予約番号の発行をした後、楽天モバイルで新規契約の申込みをします。
回線の切り替えをした瞬間UQモバイルは解約となるため、別途解約の手続きは必要ありません。
MNP予約番号の期限は15日あるのですが、楽天モバイルではネット申込みの場合、期限が7日以上残っているMNP予約番号が必要です。
そのためMNP予約番号の手続きをしたら、なるべく早く楽天モバイルで契約申し込みがおすすめです。
予約番号の発行方法は次で解説します。
楽天モバイルに乗り換える手順
準備が整ったらいよいよ乗り換えです。
楽天モバイルに乗り換える手順は以下のようになります。
-
STEP1番号を変えない人はMNP予約番号の発行をする
-
STEP2乗り換え前にキャンペーンにエントリー
-
STEP3確認書類を準備する
-
STEP4公式サイトから申し込む
-
STEP4SIMが届いたら開通設定をする
-
STEP5APN設定をする
1つずつ具体的に解説します。
番号を変えない人はMNP予約番号の発行をする
電話番号を変えずに楽天モバイルに乗り換える人は、MNP予約番号の発行をします。
発行のしかたは3つの方法があります。
この中でmy UQから取得する方法が、時間もかからないため一番おすすめです。
必要に応じて他の方法も検討してください。
my UQから取得する
MNP予約番号を発行する手順は以下のとおりです。
- 右上の「メニュー」
- 「契約内容の確認・変更」
- 「契約回線情報詳細」
- 「MNP予約」
画面の指示に従い操作すれば、MNP予約番号と有効期限が表示されます。
その後メールでも予約番号が送られてくるので、控えておきましょう。
電話で取得する
UQモバイルのカスタマーセンターに電話して、予約番号を発行します。
UQ mobileお客さまセンター
0120-929-818
ガイダンスに従い操作すればオペレーターにつながるので、「MNP予約番号の発行をお願いします」と伝えましょう。
引き止めるため、UQモバイルを継続するとお得になるキャンペーンを紹介される場合があります。
「もう決まったので、すみません」とお断りすれば、その後しつこく言われることもありません。
UQモバイルショップで手続きする
契約者の方がUQモバイルショップに行って、店員さんにMNP転出したいことを伝えて手続きします。
直接店員さんとやり取りができるため安心できる反面、予約が必要で待ち時間が長いデメリットもあります。
早く乗り換えたい人は、my UQや電話で手続きをしましょう。
乗り換え前にキャンペーンにエントリー
楽天モバイルは乗り換えで大量のポイント還元など、たくさんのキャンペーンを常に行っています。
中にはエントリーが必要なものや、乗り換えた後では適用されないものもあります。
乗り換え前にキャンペーンをチェックし、可能な限りエントリーしておくことをおすすめします。
現在のキャンペーンは、上記の出典リンクから見られます。キャンペーンを活用してお得に乗り換えましょう。
キャンペーンには「契約回線から30秒以上の発信」など適用条件があります。小さな文字のキャンペーンルールも見逃さないよう注意してください。
確認書類を準備する
楽天モバイルで新規契約をする歳、免許証などの本人確認書類が必要です。
楽天モバイルで対応している確認書類には以下のものがあります。
- 運転免許証
- 運転経歴証明書
- マイナンバーカード(個人番号カード)
- 精神障がい者保健福祉手帳
- 療育手帳
- 在留カード
- 特別永住者証明書
- 身体障がい者手帳+補助書類
- 健康保険証+補助書類
- 日本国パスポート+補助書類
- 住民基本台帳カード+補助書類
運転免許証やマイナンバーカードなどは、それだけで本人確認が可能です。
健康保険証や身体障がい者手帳、日本国パスポート・住民基本台帳カードは補助書類としてもう一点、以下の物が必要となります。
- 公共料金の請求書・領収書
- 住民票
- 届出避難場所証明書
補助書類は発行から3ヶ月以内のものが使えます。
発行日を確認して使うようにしましょう。
公式サイトから申し込む
確認書類を準備したら、楽天モバイル公式サイトより申込みをします。
申し込み自体はすぐ終わり、10分程度~長くて30分くらいです。
申し込みの流れは以下のようになっています。
- 「新規/乗り換え(MNP)お申し込み」をタップ
- プランを選ぶ(Rakuten UN-LIMIT VIを選択する)
- SIMの種類を選ぶ(必要な人だけ)
- 端末を買う人は端末を選択する
- 契約者情報を入力する
- 本人確認書類のアップロード
- 電話番号を選ぶ、またはMNP予約番号を入力
- 支払い方法の登録
- 完了
端末を持ち込む人はSIMのみ、端末を購入する人は端末を選択して進みます。
端末を購入する場合、「スマホ交換保証プラス」を付けるか考えておいてください。
「スマホ交換保証プラス」は端末保証のオプションで、契約時しか加入できず、後から入ることはできません。
今の番号をそのまま乗り換える人は、本人確認書類アップロードの後にMNP予約番号を入力します。
その後支払い方法など設定すれば、契約は完了です。
SIMが届いたら開通設定をする
申込後、数日で端末やSIMカードが届きます。
届くまでの期間は申込内容と住んでいる地域によって違いますが、私の場合は3日後に届きました。
新規で番号を取得した人はSIMカードを差せば開通しますが、MNPした人は開通設定が必要です。
開通設定は以下の方法でできます。
- 「my 楽天モバイル」にログイン
- 「お申込履歴」
- 「MNP転入する」
my 楽天モバイルはスマホなら公式サイト右上のメニューの中、パソコンからは公式サイトの上部にあります。
開通が完了と同時にUQモバイルは自動で解約となり、使えなくなります。
開通は10分~30分程度で完了しますが、時間帯によっては翌日朝以降になります。
受付時間 | 完了時間 |
---|---|
9:00~21:00 | 当日中 |
21:01~翌日8:59 | 翌日9:00以降 |
早く開通したい人は、夜9時までの開通設定がおすすめです。
スマホの画面上部に「rakuten」「4G」と表示されたら、開通は完了しています。
APN設定をする
APN設定とは、お使いの端末で楽天モバイルの回線を使えるようにする設定です。
楽天モバイルで購入した端末の場合APN設定は不要ですが、UQモバイルや他社で購入した端末はAPN設定が必要です。
APN設定の方法はiPhoneやAndroid、また端末の種類によっても違います。
iPhoneの場合はWi-Fi環境が必要なので、自宅や公共のWi-Fiを利用しましょう。
楽天モバイルでは端末やSIMカードと一緒に、APN設定の方法も詳しく書かれたパンフレットが同封されて来ます。
パンフレットを見ながらAPN設定を行い、通信が使えるようになれば無事乗り換えは完了です。
楽天モバイルに乗り換えの注意点
UQモバイルから楽天モバイルに乗り換える手順を解説しましたが、手続きの中で注意することが3つあります。
旧プランなら解除料がかかる
UQモバイルは現在の「スマホプラン」をお使いであれば解除料はかかりません。
ですが旧プランをお使いの方は10,450円(税込)の解除料がかかる場合があります。
プラン名 | 契約期間 | 解除料 |
---|---|---|
スマホプラン | なし | なし |
おしゃべりプラン ぴったりプラン (2019年9月30日受付終了) |
なし | 10,450円(税込) |
データ高速・無制限+音声通話 (2019年9月30日受付終了) |
最低利用期間1年 | 10,450円(税込) |
おしゃべりプラン・ぴったりプランは2年契約となっており、2年に1回の更新月以外に乗り換えてしまうと、解除料が10,450円(税込)かかります。
解除料がかかる人は乗り換え前に「スマホプラン」にプラン変更をすれば、解除料の支払いなく乗り換えが可能です。
データ高速・無制限+音声通話プランの人は、最低利用期間を過ぎているため解除料はかかりません。
端末代の残りがあるか確認しておく
UQモバイルで端末を分割購入した人は、端末代の残りが無いかも確認しておきましょう。
端末代が残っていても乗り換えは可能です。
残った分割金はUQモバイル解約後も、端末代のみ今までと同様に支払います。
一括で精算したい人は、UQモバイルショップかカスタマーセンターで手続きすれば、解約と同時に端末代が一括で引き落とされます。
パートナー回線エリアは通信規制がある
楽天モバイルの独自回線である「楽天回線エリア」は、ここ数年で急速に広がっています。
ですがまだ完全ではなく、一部の地方などではまだ来ていない地域もあります。
楽天回線エリアが来ていない所は「パートナー回線エリア」と呼ばれ、auの回線をレンタルしているエリアです。
このパートナー回線エリアで5GB以上使うと、最大1Mbpsの通信規制がかかるので注意してください。
楽天回線エリアは上記の出典リンクから確認できます。
毎月5GB以内しか使わない人は問題ないですが、5GB以上使う人は乗り換える前に確認しておきましょう。
最大1Mbpsは通信規制の速度としてはそこそこ速いですが、やはりサクサクとは使えません。特にパートナー回線エリアに住んでいる人は要注意です。
楽天モバイルに乗り換えるメリット
乗り換える注意点を紹介しましたが、楽天モバイルに乗り換えはメリットの方が多いです。
楽天モバイルのメリットは以下の5つがあります。
乗り換えの手数料がほぼ0円
楽天モバイルでは以前は新規手数料が必要でしたが、現在では全て撤廃され、乗り換えにかかる費用がほぼ0円になっています。
契約事務手数料 | 0円 |
---|---|
SIM発行手数料 | 0円 |
端末購入代金 | キャンペーン利用で実質0円~ |
契約解除料 | 0円 |
MNP転出手数料 | 0円 |
新規手数料やSIM発行手数料はかかりません。
端末代は必要ですが、キャンペーンで実質0円・実質1円で購入できる端末も多くあります。
UQモバイルでも新プランの解除料はなくなったので、UQモバイルから楽天モバイルに乗り換えでかかる費用はほぼ0円と言えます。
解除料や手数料で乗り換えを戸惑っていた人は、安心して乗り換えができますね。
基本料金が0円で持ち続けられる
楽天モバイルの料金「Rakuten UN-LIMIT VI(ラクテンアンリミットシックス)」は、基本料金が0円~の段階性プランです。
Rakuten UN-LIMIT VIの料金設定は安いですが、最大の特徴は料金0円で使えることです。
1人1回線に限られますが、Wi-Fiなど活用し1GB以内しか使わなければ、本当に無料で持ち続けられます。
メイン回線はもちろん、サブ回線やお子様用としてもおすすめです。
180日以上全く利用が無いと、通知の上解除される可能性があります。使わずに持っておく場合、半年に一回通信を行うなど、使用履歴を残しましょう。
デザリンクが定額で使い放題
楽天モバイルではデザリングの利用制限はなく、Rakuten UN-LIMIT VIの料金にはデザリング利用分も含まれます。
Rakuten UN-LIMIT VIは使った分だけ加算されますが、20GBを超えると3,278円(税込)以上は料金がかかりません。
20GBを超えると、実質3,278円(税込)で通信が使い放題です。
通話付きで通信が使い放題で3,278円(税込)のSIMは、他社と比べてもかなり割安です。持ち歩き用のWi-Fiルーターとしても使っても良いでしょう。
パートナー回線では5GBを超えると最大1Mbpsの通信規制がかかります。デザリングは楽天回線エリアで行うことをおすすめします。
「Rakuten Link」を使えば通話無料
「Rakuten Link」は楽天モバイルユーザーなら使える、国内通話無料・SMS送信無料のお得なアプリです。
国内以外に海外も割安に通話できます。
相手がRakuten Linkでなくても使えて、固定電話にもかけられます。
発信者番号通知も今まで通りされるため、普段の電話として使うことが可能です。
Rakuten Linkを使わずに通常の電話で発信すると、30秒22円(税込)の通話料がかかるため注意しましょう。
LINEの年齢承認対応でID検索ができる
年齢承認とは青少年保護のため、LINEと携帯会社が連携し利用者の年齢を共有するシステムです。
年齢の確認ができると、ID検索が使えるようになります。
大手以外の携帯会社は年齢承認に対応しておらず、ID検索が使えないデメリットがありました。
UQモバイルも年齢承認に非対応ですが、楽天モバイルは2021年3月以降から年齢承認に対応しています。
年齢承認をして、18歳未満の方はID検索は使えません。
UQモバイルから楽天モバイル乗り換えまとめ
UQモバイルから楽天モバイルに乗り換えは、注意点を確認して手順通りに行えば簡単です。
電話番号も端末もそのままで、手数料なしで乗り換えることもできます。
ただし旧プランを使っている人は、解除料が発生する可能性もあります。
乗り換え前に現在のプランを確認しておきましょう。