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ワイモバイルと楽天モバイルを徹底比較!おすすめはどっち?

ワイモバイルは大手キャリアであるソフトバンクのサブブランドです。

月額料金が安いため格安SIMとして扱われますが、サービス品質は大手キャリアにも劣りません。

一方、第四のキャリアである楽天モバイルも従来の大手キャリアとは違う斬新なプランで話題です。

本記事ではワイモバイルと楽天モバイルを徹底比較しました。
どちらにするか迷っている人は、ぜひ参考にしてくださいね。

ワイモバイルと楽天モバイル総合比較

ワイモバイルと楽天モバイルの比較結果を一覧表にまとめました。

ワイモバイル 楽天モバイル
月額料金 3GB:2,178円(税込)
15GB:3,278円(税込)
25GB:4,158円(税込)
~1GB:0円(税込)
~3GB:1,078円(税込)
~20GB:2,178円(税込)
20GB~:3,278円(税込)
違約金・契約縛り なし なし
光回線とのセット割 ×
家族割引 ×
データ繰り越し
(21年8月18日より)
×
5G
eSIM
低速時の通信速度 プランS:300kbps
プランM/L:1Mbps
1Mbps
(パートナー回線)
高速/低速切り替え ×
追加チャージ 0.5GB/550円(税込) 国内:1GB/550円(税込)
海外:1GB/500円(税込)
海外でのデータ通信の利用
(有料)

(月2GBまで/無料)
かけ放題 10分かけ放題
かけ放題
10分かけ放題
かけ放題
国際電話かけ放題
端末セット iPhone,Android iPhone,Android
実店舗 約4,000店舗 約650店舗
キャリアメール ×
キャリア決済
ネット通販特典 Yahoo!ショッピング、PayPayモール 楽天市場

各項目について、詳しくチェックしていきますね。

ワイモバイルと楽天モバイルの比較①:料金プラン

まずはもっとも気になる料金プランで比較します。
料金プランはワイモバイルが3種類、楽天モバイルが1種類です。

楽天モバイルの料金は変動制になっており、利用するデータ通信量によって変化します。
そこで、容量ごとにワイモバイルと楽天モバイルの月額料金を比較してみました。

データ通信量 ワイモバイル 楽天モバイル
~1GB 2,178円(税込) 0円(税込)
~3GB 2,178円(税込) 1,078円(税込)
~15GB 3,278円(税込) 2,178円(税込)
~20GB 4,158円(税込) 2,178円(税込)
~25GB 4,158円(税込) 3,278円(税込)
26GB以降 なし 3,278円(税込)

月額料金で比較すると、ワイモバイルより楽天モバイルが安いことが分かります。

楽天モバイルは月1GB以下なら完全無料、3GBまで使っても1,078円(税込)です。
3GBで2,178円(税込)のワイモバイルの半額以下で利用できます。

大容量のデータ通信を使う場合も楽天モバイルがお得です。
ワイモバイルの3GBと同じ料金で20GBまで使えます。

20GBを過ぎた場合も3,278円(税込)でデータ通信を無制限に使えます。
これはワイモバイルの15GBと同額です。

楽天モバイルで1GB無料になるのは1回線までです。2回線目以降は1GB以下でも1,078円(税込)の月額料金がかかります。

違約金・契約縛りはどちらもなし

ワイモバイル・楽天モバイルともに契約縛りはありません。
いつ解約しても違約金やMNP転出手数料は不要です。

また、契約時の事務手数料が無料な点も共通しています。
どちらも余計なコストをかけることなく契約・解約が可能です。

ワイモバイルはオンラインから契約した場合のみ事務手数料が無料です。
店舗で契約する場合は3,300円(税込)の手数料がかかります。

ワイモバイルは光回線とのセット割・家族割引あり

ワイモバイルは光回線とのセット割および家族割引があります。

  • おうち割 光セット(A):ソフトバンクの光回線とセットで割引
  • 家族割引:家族で契約すると2回戦目以降が割引

割引が適用されると、月額料金が1回線あたり1,188円(税込)割引されます。

データ通信量 ワイモバイル 楽天モバイル
~1GB 990円(税込) 0円(税込)
~3GB 990円(税込) 1,078円(税込)
~15GB 2,090円(税込) 2,178円(税込)
~20GB 2,970円(税込) 2,178円(税込)
~25GB 2,970円(税込) 3,278円(税込)
26GB以降 なし 3,278円(税込)

割引を適用できる場合、毎月のデータ通信量が以下のような人はワイモバイルが安くなります。

  • 1GB以上15GB以下の人
  • 20GB以上25GB以下の人

毎月のデータ通信量が1GB未満の人や15~20GB以下の人、25GB以上使いたい人は割引を考慮しても楽天モバイルが安いです。

楽天モバイルを無制限に使えるのは楽天回線エリア内のみ

楽天モバイルでデータ通信を無制限に使えるのは楽天回線エリア内のみです。

パートナー回線エリアだと月5GBまでしか使えません。
月5GB超過後は最大通信速度が1Mbpsに制限されます。

1MbpsでもSNSや動画視聴(標準画質)くらいであれば問題ありません。
とは言え、やはり通常の高速通信には劣ります。

楽天回線エリア外で5GB以上のデータ通信を使うなら、多少割高でもワイモバイルがおすすめです。

楽天回線エリアは少しずつ広がっていますが、エリア外の場所も多いです。
契約前に対応エリアを必ずチェックしてください。

ワイモバイルと楽天モバイルの比較②:通信速度

続いてはワイモバイルと楽天モバイルの通信速度を比較してみます。

両社を契約している筆者が、以下の条件で実際に速度を測定しました。

  • 測定日:2021年7月30日(金)
  • 測定端末:Redmi 9T
  • 測定アプリ:Speedtest.net

なお、測定エリアの都合上どちらも4G回線を用いて測定しています。

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時間帯 ワイモバイル 楽天モバイル
朝(9:00) 下り:9.89Mbps
上り:2.98Mbps
下り:9.56Mbps
上り:10.0Mbps
昼(12:00) 下り:14.7Mbps
上り:12.9Mbps
下り:1.47Mbps
上り:1.13Mbps
夕方(18:00) 下り:16.8Mbps
上り:4.25Mbps
下り:6.52Mbps
上り:5.66Mbps
夜(21:00) 下り:28.9Mbps
上り:4.22Mbps
下り:11.3Mbps
上り:4.41Mbps

どちらも比較的良好な速度が出ています。
その中でも安定感があるのはソフトバンクです。

どの時間帯も10~15Mbps前後出ていました。

楽天モバイルはお昼の時間帯に速度がやや低下気味です。
とは言え、最低限必要な速度である1Mbpsは下回っていません。

普通にスマホを使う上では困らない速度と言えます。

速度測定サイトでもワイモバイルが一歩リード

筆者だけでなく、他のユーザーの測定結果も見てみましょう。

ここでは参考として速度測定サイト「みんそく」におけるワイモバイル楽天モバイルのデータをチェックします。

データは2021年7月30日時点の直近3ヶ月の平均速度です。

時間帯 ワイモバイル 楽天モバイル
下り:69.83Mbps
上り:14.38Mbps
下り:29.89Mbps
上り:15.86Mbps
下り:42.12Mbps
上り:12.98Mbps
下り:26.18Mbps
上り:15.63Mbps
夕方 下り:70.92Mbps
上り:12.8Mbps
下り:26.11Mbps
上り:15.52Mbps
下り:30.52Mbps
上り:9.5Mbps
下り:26.11Mbps
上り:15.06Mbps

全体的にワイモバイルのほうが速いですね。
少しでも通信速度を重視するならワイモバイルを選びましょう。

ただ、楽天モバイルも1日を通して安定しています。
格安SIMのように速度が遅すぎて使えない、という状況にはならないでしょう。

データ通信関連の機能で比較

ワイモバイルと楽天モバイルをデータ通信関連の機能でも比較してみます。

ワイモバイル 楽天モバイル
データ繰り越し
(21年8月18日より)
×
5G
eSIM
低速時の通信速度 プランS:300kbps
プランM/L:1Mbps
1Mbps
(パートナー回線)
高速/低速切り替え ×
追加チャージ 0.5GB/550円(税込) 国内:1GB/550円(税込)
海外:1GB/500円(税込)
海外でのデータ通信の利用
(有料)

(月2GBまで/無料)

ワイモバイルは21年8月18日よりデータ繰り越しに対応します。
データ通信量が余っても無駄になりません。

楽天モバイルはそもそもデータ通信が無制限なので、繰り越しには非対応です。

パートナー回線で5GB使わなかった場合も繰り越せないので注意してください。

海外で使う場合は楽天モバイルがおすすめです。
月2GBまでなら無料、使い切っても1GB500円(税込)でチャージできます。

ワイモバイルは「データ通信サービス 海外パケットし放題」に加入しても1日2,980円(税込)と高額です。

ワイモバイルと楽天モバイルの比較③:かけ放題

続いてはワイモバイルと楽天モバイルのかけ放題を比較してみましょう。

ワイモバイル 楽天モバイル
10分かけ放題 770円(税込) ×
完全かけ放題 1,870円(税込) 無料
国際電話かけ放題 × 980円(税込)
専用アプリ 不要 必要

楽天モバイルは制限のないかけ放題を無料で利用できます。
データ通信量が月1GB以下なら、完全無料で電話をかけ放題です。

国際電話のかけ放題もあるので、海外へ電話をかける機会がある人にも向いています。

ただし、楽天モバイルでかけ放題を利用する際は専用アプリが必要です。
通常の電話アプリからかけると、通常通り通話料がかかります。

iPhoneの場合、着信履歴が専用アプリではなく標準の電話アプリに残るので注意が必要です。

ワイモバイルは専用アプリが不要です。
アプリを導入する手間が省けますし、間違って通話料がかかる心配もありません。

その他の通話サービスで比較

かけ放題以外の通話サービスでも比較してみます。

ワイモバイル 楽天モバイル
留守番電話 無料 無料
着信転送 無料 無料
割込通話 220円(税込) 無料
国際電話・国際SMS
国際ローミング

どちらも主要なサービスは対応していますね。
電話を頻繁に使う人でも大丈夫でしょう。

ワイモバイルと楽天モバイルの比較④:取り扱い端末

ここではワイモバイルと楽天モバイルの取り扱い端末を比較してみます。

本記事に記載の取り扱い端末は、いずれも2021年7月30時点のものです。

iPhone:どちらも最新モデルの取り扱いあり

まずは国内で高い人気を誇るiPhoneのラインナップ比較です。

取り扱いのある機種
ワイモバイル iPhone 12/12 mini
iPhone SE(第2世代)
iPhone 11
楽天モバイル iPhone 12/12 mini
iPhone 12 Pro/12 Pro Max
iPhone SE(第2世代)

ワイモバイルはiPhone 12/12 mini、iPhone SE(第2世代)に加えてiPhone 11も取り扱っています。

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iPhone 11は型落ちモデルのため、iPhone 12/12 miniと比べても安く購入可能です。

一方、楽天モバイルは上位モデルであるiPhone 12 Pro/12 Pro Maxを取り扱っています。
カメラやスペックにこだわりたいなら楽天モバイルがおすすめです。

なお、楽天モバイルでは「iPhoneアップグレードプログラム」によりiPhoneの本体代が実質半額になります。

最新のiPhoneをとにかく安く買いたい人にも楽天モバイルはピッタリです。

iPhoneアップグレードプログラムは端末の回収および新しいiPhoneへの機種変更が条件です。

Android:どちらもラインナップが豊富

続いてAndroidスマホのラインナップ比較です。

取り扱いのある機種
ワイモバイル Xperia 10 III/10 II
Xperia 8
OPPO Reno5 A/Reno3 A
Libero 5G
Android One S8/S7/S6/S3/X5
かんたんスマホ2
arrows J
楽天モバイル Rakuten BIG s/BIG/Hand
OPPO Reno5 A/Reno3 A
OPPO A73
AQUOS sense4 lite/plus
AQUOS R5G
Xperia Ace
Galaxy S10

どちらもオリジナルスマホを取り扱うなどラインナップは幅広いですね。

ただ、楽天モバイルのほうがスペックの高いスマホを取り揃えています。
ワイモバイルはエントリーモデル~ミドルレンジが中心です。

ワイモバイルと楽天モバイルの比較⑤:実店舗

続いてはワイモバイルと楽天モバイルの実店舗数を比較してみます。

ワイモバイル 楽天モバイル
実店舗総数 約4,000店舗 約650店舗
独自店舗数 約1,000店舗 約210店舗
来店予約 可能 可能

店舗数はワイモバイルが圧倒しています。
独自店舗「ワイモバイルショップ」だけで約1,000店舗です。

楽天モバイルも店舗数を続々と増やしています。
しかし、ワイモバイルほどは充実していません。

とくに地方の店舗数が少なめです。

店舗サポート重視なら、ワイモバイルがおすすめです。

ワイモバイルと楽天モバイルの比較⑥:その他

最後に、その他の特徴やサービスでワイモバイルと楽天モバイルを比較してみます。

ワイモバイルはキャリアメール・キャリア決済に対応

ワイモバイルと楽天モバイルではキャリアメール・キャリア決済への対応状況に違いがあります。

ワイモバイル 楽天モバイル
キャリアメール ×
キャリア決済

ワイモバイルはキャリアメールに対応しています。
メールをよく使う人でも安心です。

キャリア決済はどちらも対応しています。
しかし、楽天モバイルのキャリア決済はGoogle Playストアでのみ利用可能です。

支払い方法もクレジットカードのみに制限されています。

ワイモバイルのキャリア決済はソフトバンクと同じで制限がありません。
キャリア決済を利用したいならワイモバイルを選びましょう。

どちらもネット通販の還元率アップ特典あり

ワイモバイル、楽天モバイルともにネット通販の還元率がアップする特典が用意されています。

  • ワイモバイル:Yahoo!ショッピング・PayPayモール
  • 楽天モバイル:楽天市場

ワイモバイルユーザーはYahoo!の有料サービス「Yahoo!プレミアム」に無料で登録可能です。

Yahoo!ショッピング・PayPayモール利用時の還元率がアップします。

さらに、月額550円(税込)のEnjoyパックに加入すればYahoo!ショッピング・PayPayモール利用時の還元率が+5倍です。

一方、楽天モバイルユーザーは楽天市場のポイント還元が+1倍されます。
楽天モバイルキャリア決済を利用するとさらに+0.5倍です。

Yahoo!ショッピング・PayPayモール、または楽天市場のいずれかのヘビーユーザーなら、特典に合わせて選んでも良いでしょう。

ワイモバイルと楽天モバイル、おすすめはどっち?

ここまでワイモバイルと楽天モバイルをさまざまな観点から比較しました。

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その結果を踏まえ、それぞれどのような人におすすめかをまとめます。

ワイモバイルがおすすめの人

次のような人にはワイモバイルがおすすめです。

  • 家族で利用したい人
  • ソフトバンクの光回線を利用している人
  • Yahoo!ショッピングのヘビーユーザー
  • 店舗サポートを重視する人

家族で利用する人やソフトバンクの光回線を利用している人は月額料金が割引されます。

利用するデータ通信量にもよりますが、楽天モバイルより安くなるケースも多いです。

ワイモバイルユーザーはYahoo!ショッピング・PayPayモールの還元率がアップします。
Yahoo!ショッピング・PayPayモールのヘビーユーザーならぜひとも契約したいですね。

店舗サポートを重視する人にもワイモバイルは向いています。
楽天モバイルも店舗がありますが、店舗数はワイモバイルが圧倒的です。

楽天モバイルがおすすめの人

楽天モバイルがおすすめなのは次のような人です。

  • 月間のデータ通信量が1GB以下
  • 楽天回線エリア内に住んでいる人
  • 楽天市場のヘビーユーザー

楽天モバイルは月間のデータ通信量が1GB以下なら月額料金が無料になります。
無料で電話もかけ放題なので、ライトユーザーや電話専用回線としてもおすすめです。

楽天回線エリア内に住んでいるなら月額3,278円(税込)でデータ通信が使い放題になります。
エリアは限られますが、大容量のデータ通信を思う存分使いたい人にもおすすめです。

また、楽天モバイル契約者は楽天市場での還元率がアップします。

月間の通信量を1GB以下に抑えれば、一切費用をかけることなく還元率を上げることが可能です。

まとめ

以上、ワイモバイルと楽天モバイルの比較でした。

ワイモバイルがおすすめの人
  • 家族で利用したい人
  • ソフトバンクの光回線を利用している人
  • Yahoo!ショッピングのヘビーユーザー
  • 店舗サポートを重視する人
楽天モバイルがおすすめの人
  • 月間のデータ通信量が1GB以下
  • 楽天回線エリア内に住んでいる人
  • 楽天市場のヘビーユーザー

ワイモバイルは各種割引を適用することで月額料金が安くなります。
家族で利用する人やソフトバンクの光回線を利用している人におすすめです。

店舗が多くサポートを受けやすいのも、初心者やシニア層にはうれしいポイントと言えます。

割引なしの月額料金ではワイモバイルより楽天モバイルが安いです。
とくにデータ通信をほとんど使わない人なら完全無料で電話もかけ放題になりますよ。

楽天回線エリア内ならデータ通信を無制限に使えるので、ヘビーユーザーにもおすすめです。

通販サイトの還元率がアップする特典も見逃せません。

Yahoo!ショッピング・PayPayモールを利用するならワイモバイル、楽天市場を利用するなら楽天モバイルがお得ですよ。

【公式】ワイモバイル(Y!mobile)

【公式】楽天モバイル

ABOUT ME
吾妻 和希
格安SIM・スマホが好きなライター。学生時代に節約のため格安SIMを使い始めました。格安SIM歴は6年を越え、その経験を生かしてスマホライターとして活動中。
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